鉄の金属光沢を保ちつつサビを防ぐ!クリアコート・保護剤の選び方と注意点

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鉄を研磨して金属の美しい光沢が出た状態は、非常に魅力的ですがそのままではすぐに酸化し錆が発生します。そのため、金属光沢を損なわずにサビを防止する方法は多くのDIYユーザーや金属加工愛好家にとって重要なテーマです。この記事では、透明クリアコートや保護剤の選び方、重ね塗りの可否、耐久性に関するポイントを解説します。

金属光沢を失わないクリアコートスプレーは存在する?

市販のクリアコートスプレーでも、金属の質感をなるべく損なわない製品は存在します。おすすめは次のような製品です。

  • イサム塗料「2液ウレタンクリアスプレー」
    2液反応型で密着性・透明性・耐久性に優れています。やや高価ですがプロレベルの仕上がりが得られます。
  • ホルツ「ウレタンクリア」
    DIY向けながら耐候性とツヤを保つ定番品。
  • KURE クリアガード#101
    簡易施工向けながら、金属光沢を邪魔しないクリア仕上げ。

ただし、一般的なアクリル系やラッカー系スプレーは黄変や曇りが出やすいため注意が必要です。

メッキングのような保護材は代用可能か?

「メッキング」は金属メッキ表面の保護を目的とした保護被膜剤で、クロムメッキのようなツルツルとした金属面には非常に相性が良いです。

研磨したむき出しの鉄にも使用可能ですが、塗膜というよりは化学的な皮膜であり、雨や高湿度環境下では定期的なメンテナンスが必須になります。

より簡単な代用品としては以下のような製品があります。

  • KURE「メタルプロテクタント」
  • 花咲かG ワックスコート(透明な防錆ワックス)

いずれも表面に薄膜を形成して空気との接触を遮断し、酸化を防ぐ原理です。

メッキングの上にクリアコートをしても大丈夫?

メッキングの上にクリアスプレーを吹くという方法は理論上可能ですが、密着不良が起きやすく、はがれ・浮き・白化の原因になる可能性があります。

なぜなら、メッキングの皮膜は非塗装前提で作られているため、クリア塗料の吸着が不十分になりやすいのです。

どうしても併用したい場合は以下の手順を参考にしてください。

  • 金属面を脱脂・研磨して整える
  • まずメッキングを施工し、しっかり乾燥(最低24時間)
  • 薄くサンディングしてクリアコートを数回に分けて重ねる

ただし、これでも完全な密着を保証できるわけではないため、実験的に小面積でテストしてから施工するのがおすすめです。

半年間錆を防げるのか?耐久性の目安

どの方法であっても、屋外で使用する場合は紫外線・雨・湿気・塩分など外的要因によって被膜の劣化が進みます。

・高品質な2液ウレタンクリアコート → 約6〜12ヶ月の耐久性(屋外)
・メッキング単体使用 → 月に1回のメンテナンス推奨(室内使用で半年程度)
・防錆ワックス系 → 雨風の当たらない場所で半年〜1年程度

クリアコート後に屋内保管できるか、屋外でもカバーを掛けるなどの配慮で持ちが大きく変わります。

まとめ|金属光沢と防錆を両立するには素材と環境に合った選択を

金属光沢を損なわずにサビを防ぐには、高品質なクリアコートを選ぶか、簡易保護剤+定期的メンテナンスという2つの方向があります。メッキングやクリアスプレーを併用する際には施工順と密着性に注意が必要です。

「一度塗ったら終わり」ではなく、保護後も定期点検とケアを行うことで美しい金属光沢を長期間維持できます。

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