中古車を購入したものの、想定外の不具合が多く「買い替えを検討している」という声は少なくありません。特に若年層にとって、限られた予算内での車選びは難しく、ローン返済中に再度ローンを組む「ダブルローン」を検討するケースもあります。本記事では、こうした状況における選択肢やリスク、現実的な対応策について解説します。
中古車購入でよくある後悔とその原因
中古車は価格が手ごろな一方で、車両状態にバラつきがあるため「思ったより修理が必要だった」というケースも多々あります。例えば、ETCの不具合、エアコンが冷えない、内外装の劣化など、納車後に気づく不具合もあります。
これらの原因には、整備が不十分なまま販売されている、購入前の確認不足、あるいは店舗側の説明不足などが挙げられます。購入前の点検や、第三者機関の査定報告書の確認が重要です。
ダブルローンは現実的か？月収とのバランスを考える
ダブルローンとは、既存のローンに加えて新たにローンを組むことです。金融機関によっては審査が通らない場合もあり、特に収入に対する返済比率（返済負担率）が重視されます。
たとえば、月収22万円でローンが月1.5万円の場合、さらに月2万円の新ローンを組むと総返済額は3.5万円になり、収入の15%超を占めることになります。これを超えると家計が苦しくなりやすいため、慎重に検討すべきです。
買い替えの前に検討すべき4つのステップ
- 整備・修理費の見積もり：まず現在の車を修理する方が安価かどうかを確認
- 売却価格の確認：カーセンサーや買取店に査定を依頼して今の車の価値を把握
- 残債確認：ローン残額と現在の売却価格を比較して、差額がどれほどか明確にする
- ローン可能額の試算：自分の年収や月収から新たに組めるローンの目安を知る
ローン以外の選択肢：家族の協力やリース利用
再ローン以外にも、家族からの一時的な資金援助、あるいは月々の支払いが定額のカーリースを利用する方法もあります。カーリースなら頭金不要で整備費込みのプランが多く、予算管理しやすい点がメリットです。
また、同世代で低所得層向けの中古車販売専門業者を利用すれば、審査のハードルが下がることもあります。無理のない支払い計画を重視しましょう。
まとめ：焦らず、現状整理から始めることが大切
購入後の後悔はつきものですが、焦って新たなローンを組むのはリスクを伴います。まずは今の車の状態、修理可能性、売却額、返済能力をしっかり把握し、必要なら専門家に相談するのも有効です。
賢く判断すれば、21歳という若さでも堅実なマネープランを築くことは可能です。焦らず、一歩ずつ整理していきましょう。
コメント