ホンダ車のEPBエラーとチェックランプの消し方|原因と対処法を解説

車検、メンテナンス

ホンダ車において「EPB(電動パーキングブレーキ)エラー」が原因でチェックランプが点灯する事例が増えています。特にスイッチやセンサー類の不具合で発生することが多く、運転には支障がないものの警告灯が消えずに不安を感じるドライバーも多いはずです。本記事では、EPBエラーに伴うチェックランプの消灯方法と注意点について詳しく解説します。

EPBエラーとは何か?

EPBとは「Electric Parking Brake」の略で、従来の手動式サイドブレーキに代わり電気的に作動するシステムです。このEPBに異常があると、インパネにエラー表示やチェックランプが点灯することがあります。

多くの場合、スイッチの接触不良やブレーキキャリパー側のセンサー異常など、電子制御系の軽微な不具合が原因です。実際に、スイッチを押しても反応が鈍い、または点灯が消えないなどの症状が報告されています。

チェックランプを消す基本的な方法

ホンダ車のチェックランプは、トヨタ車のように単純なリセット操作では消えないことが多いですが、以下の方法で改善するケースがあります。

  • バッテリーの端子を一時的に外す:マイナス端子を外して数分放置し、ECU(車両制御コンピューター)をリセットします。ただしラジオやナビ設定がリセットされる点に注意。
  • OBD2スキャナーを使用する:市販のコードリーダーやOBD2スキャナーを使用して、故障コードを読み取り消去する方法が確実です。
  • 専用診断機によるリセット:ディーラーや整備工場で使用されるHonda専用診断機(HDS)で、エラーの原因特定とリセットを行います。

自力で対応する場合、OBD2スキャナーが手軽かつ現実的ですが、機種によってはホンダ車のEPBエラーに非対応の場合もあるため注意が必要です。

よくある原因:EPBスイッチの接触不良

ホンダ車のEPBエラーの原因として非常に多いのが、スイッチ内部の接点劣化や汚れによる接触不良です。経年や使用頻度によってスイッチの反応が悪くなると、システムが異常を検知しチェックランプを点灯させます。

このような場合、スイッチの分解清掃または交換によって正常動作が復活し、結果的にランプが消えることがあります。ただし、分解には一定の技術が必要なため、不安な場合はプロに依頼しましょう。

トヨタ車との違いとリセット手順の注意点

トヨタ車では、特定の操作(ブレーキを踏みながらキー操作など)で警告灯を消せる車種がありますが、ホンダ車ではこのようなユーザーレベルのリセット方法はほとんど提供されていません。

つまり、ホンダ車でチェックランプを確実に消すには、OBD2スキャナーかHDSの使用が前提になります。誤ったリセットはシステムの誤作動を招くため、自己判断での作業は慎重に行いましょう。

整備記録を残しておくことの重要性

EPBエラーの診断・リセット後には、原因・対応内容・走行距離などを記録として残すことが大切です。将来的なトラブル予防や車両売却時の信頼性向上にもつながります。

可能であれば整備記録簿や電子メンテナンスログに残しておきましょう。

まとめ

ホンダ車のEPBエラーによるチェックランプは、スイッチの接触不良などが原因であることが多く、状況によっては自力での消灯も可能です。しかし、確実に対応するにはOBD2スキャナーや専用診断機の使用が必要です。症状が再発する場合や消灯しない場合は、速やかにディーラーや整備工場に相談することをおすすめします。

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