運転免許を取得してから1年未満の運転者は「初心運転者」として、特別な管理対象になります。初心者講習を受けた後でも違反をすると、免許の取消や再試験といった厳しい処分を受ける可能性があるため注意が必要です。本記事では、初心者講習後の違反がどのように扱われるのか、免許取消の基準やその後の流れ、また対処方法について詳しく解説します。
初心運転者制度の概要
初心運転者制度とは、運転免許取得後1年間の間に一定の違反をした場合、初心者講習の受講や再試験が課される制度です。対象は普通自動車・二輪車を問わず「新たに免許を取得した車種」に限られます。
つまり、二輪免許を取得して2年経っている場合は初心運転者制度の対象ではなく、普通自動車免許を新たに取得して1年未満であればその免許については初心者扱いとなります。
初心者講習を受けた後の違反の扱い
初心者講習を受けたからといって、違反のリセットにはなりません。講習後に再度違反をすると「再度初心者講習」「再試験」「免許取消」のいずれかの対象になることがあります。
ポイントになるのは、違反点数の累計と、違反が起きた日時が初心者期間内であるかどうかです。初心者期間終了後の違反は通常の扱い(一般運転者)になります。
違反点数と再試験・取消の基準
初心運転者期間中に3点以上の違反が累計で4点以上になると、初心者講習の対象となります。その後、さらに違反をして、初心者期間内に再度違反点数が一定以上(主に3点以上)となると「再試験」の対象となり、不合格なら免許取消になります。
ただし、二輪免許と四輪免許は別カウントされるため、今回の違反が二輪によるもので、二輪免許の初心者期間を過ぎている場合は「普通自動車免許」の初心者管理には影響しません。
実例:初心者講習後に再違反したケース
たとえば以下のようなケースがあります。
- 2024年4月:普通免許取得
- 2024年5月:交通違反4点で初心者講習受講
- 2024年6月:さらにバイクで3点の違反
この場合、二輪は初心者期間外なので影響はなし。普通免許の違反としてカウントされないため、普通免許の初心者制度に対する処分は発生しない可能性が高いです。
ただし、実際には警察署や公安委員会の判断によるところもあり、点数の加算や記録の状況によっては通知が届くことがあります。
再違反を防ぐためのポイント
初心者講習を受けた後の違反は非常に印象が悪く、処分も厳しくなりがちです。以下のような点に注意しましょう。
- 日常的な運転ルールの再確認
- 違反リスクの高いシチュエーションを避ける(スピード・一時停止など)
- ドラレコ等を活用し自分の運転を振り返る
免許は生活や就職にも直結する重要な資格なので、失効しないよう常に意識して運転することが大切です。
まとめ:免許取消になるかどうかの判断ポイント
今回のように初心者講習後に違反をした場合でも、その違反が別免許(二輪など)のものであり、初心者期間を過ぎていれば即時取消というわけではありません。ただし、点数累積や記録が交通記録証明書に残るため、影響がゼロではありません。
不安な場合は、警察署または各都道府県の運転免許センターに直接確認するのが確実です。処分を避けるためには、まず安全運転を心がけることが何よりの対策となります。
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