愛車を自分好みにカスタムする楽しみは、車好きにとって大きな魅力の一つです。特にヘッドライトのカスタムは印象を大きく左右するため人気ですが、車検への対応には注意が必要です。本記事では、車検非対応の社外品ヘッドライトを取り付けた場合のリスクや、合法的なカスタムのポイントについて詳しく解説します。
ヘッドライトの車検基準とは?
日本の車検では、ヘッドライトに関して厳密な基準が設けられています。具体的には以下のようなポイントがチェックされます。
- 光軸と光量が保安基準を満たしていること
- 光色が白色または淡黄色であること
- レンズに「Eマーク」や「JISマーク」などの認証マークがあること
特に光軸や光量の調整は機械による精密な検査が行われ、規定値を外れると即不合格となります。
車検非対応のヘッドライトを使いたい場合の注意点
「どうしても気に入ったデザインの社外品ヘッドライトを使いたい」という場合もあります。その際に気をつけたいのは、以下のような制限です。
- 車検対応と明記されていない製品は、基本的に装着だけで不合格となる可能性が高い
- 光軸や光量を調整しても、素材や光色が基準外なら通らない
- 一時的に純正品へ戻す「付け替え対策」は整備不良とみなされる可能性もある
一部のカスタムショップでは「車検対応加工」などのサービスを行っている場合もありますが、費用が高額になるケースがあります。
合法的にカスタムを楽しむ方法
ヘッドライトのカスタムを合法的に楽しむためには、以下のような方法があります。
- 車検対応の社外ヘッドライトを選ぶ:有名メーカーからは「車検対応」と明記されたカスタムヘッドライトも販売されています。
- プロに光軸・光量の調整を依頼する:自分で調整するより、整備士やカスタムショップに任せたほうが確実です。
- 一部のみ交換する:レンズカバーのみ社外品にするなど、車検に影響しないパーツのカスタムに留める方法もあります。
これらの方法を活用することで、外観の美しさと法的な安全性を両立させることが可能です。
実例:違法ヘッドライトでトラブルになったケース
過去には、以下のようなトラブルが発生しています。
【例1】 中古で購入した車に装着されていた青白いHIDヘッドライトが光色規定を超過しており、車検に落ちた。
【例2】 海外製のプロジェクター式ヘッドライトを装着したところ、光軸が合わず対向車に眩惑を与えてしまい、整備命令を受けた。
これらのような事態を避けるためにも、事前の調査と確認が重要です。
まとめ:安全と見た目のバランスを取ろう
社外ヘッドライトのカスタムは確かに魅力的ですが、車検や安全面を軽視すると思わぬトラブルに繋がります。車検非対応品であっても、光軸や光量などの調整で通る可能性はゼロではありませんが、根本的な仕様が基準外であれば不合格の可能性が高いです。
合法的に楽しむには、車検対応と明記された製品を選ぶこと、そして信頼できる業者に相談することが重要です。カスタムを楽しむと同時に、安全性と法令遵守も忘れずに取り組みましょう。
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