アドレスV125が若者に人気の理由と「ケツ上げ」カスタムの背景とは?

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都市部を中心に見かけることがあるスクーターの独特なカスタムスタイル。その中でも「ケツ上げ」と呼ばれる後ろ上がりのスタイルで走るアドレスV125は、特に一部の若者層に注目されています。本記事では、なぜアドレスV125が中高生を中心に支持され、「ケツ上げ」スタイルが広まったのかを社会背景とともに読み解いていきます。

アドレスV125が支持される理由

スズキのアドレスV125は、コンパクトな車体と125ccというパワーを持ちながら、軽快な取り回しが魅力のスクーターです。価格も比較的手頃で、中古車市場でも多数流通しているため、若年層にも手が届きやすいモデルとなっています。

さらに、社外パーツが豊富でカスタムの自由度が高く、アフターマーケットでの人気も強くなっています。こうした「いじりがいのある車種」という側面が、カスタム好きの若者にとって魅力的に映る要素になっていると考えられます。

「ケツ上げ」スタイルとは何か?

「ケツ上げ」とは、リアショックを延長するなどして車体の後ろ側を高くし、フロントを沈めるスタイルのことを指します。この見た目は独特で、いわゆる“ヤンチャ”な印象を持たせるために意図的に行われることが多いです。

乗り心地や実用性よりも、見た目や自己表現を重視する傾向が強く、「他人とは違う」カスタムバイクに乗ることで仲間内での存在感を示す文化が背景にあります。

関東圏での流行背景

関東地方は人口も多く、都市圏を中心に若年層のバイク利用が一定数あります。また、比較的早くカスタム文化が根付いたエリアでもあり、流行が広まりやすい土壌があります。

さらに、SNSなどで特定の地域や集団のカスタムスタイルが拡散されやすくなっており、それが「地元特有のファッション」や「カッコよさ」の象徴として受け入れられている側面も見られます。

法律と安全性の視点から見るカスタム

「ケツ上げ」などの極端な車高変更は、車両の安定性や制動性能に影響を及ぼすことがあります。また、保安基準に適合しない改造は違法とされる可能性があるため注意が必要です。

若年層においては、こうしたリスクを理解せずにカスタムしてしまう例も見られ、安全啓発の必要性が指摘されています。バイクの楽しさと安全性は両立可能であることを知ってもらうことが、今後の健全な文化育成には欠かせません。

中学生が乗っている現状について

本来、125ccの原付二種バイクに乗るためには、少なくとも16歳以上で普通自動二輪免許を取得する必要があります。中学生の年齢層では合法的に運転できないため、もし実際に乗っているとすれば、それは違法行為に該当します。

このような行為は社会問題化することもあり、警察の取締り対象にもなっています。単なる遊びや見た目の格好良さだけでは済まされないリスクがあることも理解すべきです。

まとめ:バイク文化と社会的責任

アドレスV125のような手軽なバイクが、若者にとって自己表現や仲間とのつながりを形作る手段であることは理解できます。しかし、それが法や安全を無視した形で行われれば、トラブルや事故の原因にもなりかねません。

正しい知識とルールの中で、自由にカスタムを楽しむという健全なバイク文化を育てていくことが、社会全体にとって重要な課題と言えるでしょう。

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