運転免許の更新では、視力検査に合格することが必要条件です。とくに普通免許では両目で0.7以上の視力が求められています。もしも更新当日にこの基準を満たせなかった場合、更新ができなくなるのか、後日に再検査できるのか、不安に感じている方も多いでしょう。この記事では、更新時の視力検査で不合格だった場合の流れや対処法を詳しく解説します。
視力検査の合格基準とその目的
運転免許の更新時には、以下のような視力基準が設けられています。
- 普通免許・中型・準中型：両目で0.7以上、かつ片目がそれぞれ0.3以上
- 大型・二種免許：両目で0.8以上、かつ片目がそれぞれ0.5以上
これらの基準は、安全運転に必要な視認力を確保するために定められており、眼鏡やコンタクトレンズの使用も可能です。
視力が基準に満たなかった場合の当日の流れ
もし視力検査で不合格になった場合、その日の免許更新手続きは一時中断となります。ただし、即時に「失格」となるわけではありません。再検査のチャンスが与えられる場合が多く、当日中に何度か測定をやり直すこともあります。
それでも視力が足りなかった場合、更新はできず、後日、視力が改善された状態で改めて免許センターに出向く必要があります。
視力が足りなかった場合の対処方法
視力基準を満たせなかった場合の主な対処法は次の通りです。
- 眼鏡・コンタクトレンズの新調：視力に合った矯正器具を作り直す。
- 眼科での検査：一時的な目の疲労や病気が原因であれば、治療によって視力が改善されることも。
- 再検査の予約：免許センターや警察署で再検査日を確認し、準備が整った段階で出直す。
再検査の際には、前回の視力検査で不合格だった旨が記録されていますので、改善策を講じてから臨むことが大切です。
視力再検査は何度でも可能？
再検査の回数に明確な制限はありませんが、運転免許証の有効期限内に更新ができなければ失効となるため、速やかな対処が求められます。なお、有効期限を過ぎてしまった場合は、新規取得に近い手続きが必要になることもあるため注意が必要です。
更新期間内（誕生日の1か月前から誕生日の1か月後まで）であれば、何度でも更新センターに足を運ぶことができます。
視力検査が不安な人は事前準備を
自信がない人は、更新日前に眼科やメガネ店で視力を測定してもらい、必要があれば視力矯正器具を準備しておきましょう。とくに高齢者や日常的に目の疲れを感じている人は要注意です。
また、更新センターでは環境や緊張の影響で普段より視力が出にくいこともあるため、前日によく休息を取り、目を休めておくことも大切です。
まとめ：慌てず落ち着いて再検査の準備を
運転免許更新時に視力が基準に満たなかった場合、その日は更新手続きが進められませんが、再検査の機会は用意されています。眼鏡やコンタクトレンズの調整、眼科での受診など、視力を改善してから再挑戦しましょう。
重要なのは、視力不合格でも即失格ではないということ。慌てず、冷静に対応すれば免許更新は十分に可能です。
コメント