中古車市場では近年、特定のスポーツカーや限定車種において、新車価格を上回るプレミア価格がつく事例が増えています。将来の資産価値や趣味として車を所有したい方にとって、「5年後・10年後に価値が上がる車」を選ぶのは重要なテーマです。本記事では、国産車を中心に今後価値上昇が期待される注目モデルをピックアップしてご紹介します。
プレミア価格になる車の特徴とは?
中古市場で新車価格を超える車にはいくつかの共通点があります。まず、生産台数が少ないこと。限定モデルや短期間で販売終了した車種は、希少性が評価されやすいです。また、走行性能やデザインに独自性があり、かつブランド価値のある車もプレミア化しやすい傾向にあります。
さらに、マニュアル車(MT)やターボエンジン搭載車は、時代の流れと逆行する仕様として根強いファンに支持されるため、将来の価値上昇が見込まれます。
注目モデル① トヨタ GRスープラ(特に初期型・RZグレード)
スープラは、A80型以来の復活となったGRスープラ(A90型)で再注目されています。BMWとの共同開発により、パフォーマンスと信頼性を両立しており、特に直列6気筒エンジン搭載の「RZ」グレードは、将来的にプレミア価格になる可能性があります。
例えば、2020年モデルのGRスープラRZは、生産台数も限られており、今後の生産終了やモデルチェンジを機に価値が見直されることが予想されます。
注目モデル② ダイハツ コペン(特に初代L880K)
軽自動車ながらオープン2シーターという独自の立ち位置を持つコペンも、将来の価格上昇が期待されるモデルのひとつです。特に、初代L880K型の5速MTはコレクターズアイテムとして注目を集めています。
今後、電動化が進む中で、軽量ボディ+ターボエンジン+MTという組み合わせは貴重な存在となり、その希少価値が高まっていくでしょう。
注目モデル③ ホンダ S660
惜しまれつつも2022年に生産終了したS660は、すでに一部の中古市場で新車価格を超える取引が見られます。軽自動車ながら本格的なミッドシップスポーツという点で、唯一無二の存在感を放っており、今後の価値上昇が期待されています。
特に、「モデューロX」や「α特別仕様車」などの限定モデルは、価格高騰の可能性がさらに高いです。
注目モデル④ 日産 フェアレディZ(Z34型後期・NISMO)
Z34型のフェアレディZは、Z35型登場により今後の旧型扱いになりますが、最後のV6自然吸気エンジン+FR+MT(NISMOもあり)という構成が、純粋なスポーツカーを求める層に人気を集めています。
実際、中古市場でもNISMO仕様はすでに新車並みの価格帯で取引されており、将来的にコレクターズアイテム化する可能性も十分にあります。
プレミア化を狙うなら今がチャンス?
プレミア価格がつくまでには、「生産終了」「時代背景の変化」「マニア人気の上昇」など複数の要素が影響します。そのため、まだ市場価格が落ち着いている今のうちに、気になるモデルを手に入れておくのが得策です。
ただし、状態の良い個体を見極める目と、維持費や部品供給のリスクも理解しておく必要があります。
まとめ:未来に価値を残す「今買っておきたい車たち」
今回紹介したようなスープラ、コペン、S660、Z34型などは、今後の自動車業界の変化の中で価値が再評価されやすいモデルです。将来的に中古車価格が新車価格を超える車を狙うなら、希少性や熱狂的ファンがいるかを見極めることが鍵となります。
趣味と投資の両立を目指す方にとって、これらの車は検討に値する選択肢です。
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