新車で納車されたばかりの車に、よく見ると斑点状の模様が浮かんでいることがあります。特にステップワゴンのような濃色車では目立ちやすく、拭いても落ちないと不安になる方も多いようです。本記事では、この斑点模様の原因と対処法を詳しく解説します。
斑点模様の正体は「ウォータースポット」か「イオンデポジット」
納車直後に見られる斑点模様の多くは、洗車や雨などの水分が蒸発したあとにミネラル分が塗装面に残った「ウォータースポット」または「イオンデポジット」である可能性が高いです。
これらは単なる汚れではなく、塗装表面にミネラル成分(カルシウムやケイ素)が固着して拭き取りでは除去できない状態になっています。
ウォータースポットとイオンデポジットの違い
ウォータースポット:水滴が乾いた際にレンズ効果で塗装を微細に焼いた跡。凹凸は少ないが白っぽい。
イオンデポジット:水道水や雨水のミネラル分が塗装に残留し固まったもの。ザラつきがあり、光に当てると白くモヤがかかったように見えます。
市販クリーナーで落とせるのか?
家庭用のカーシャンプーや水拭きでは効果がありません。対処するには次のような専用ケミカルの使用が必要です。
- ウォータースポットリムーバー:酸性成分が含まれた専用液で、イオン成分を分解します。
- 鉄粉除去+軽研磨剤入りクリーナー:より頑固なものには微粒子コンパウンドで塗装を磨く必要があります。
使用時は必ず目立たない場所で試してから全体に使用しましょう。
プロによる施工(ディテイリング)の選択肢
斑点が広範囲に及んでいる、または自力で落とせなかった場合は、専門のカーコーティング業者やディテイラーによる除去が推奨されます。
軽研磨(ポリッシュ)で塗装を整えたうえで、コーティング処理まで行えば、再発も防げます。費用は2万〜5万円程度が相場ですが、車体サイズや状態により異なります。
納車時からの斑点ならディーラー対応も検討
新車納車直後から斑点が見られる場合は、ディーラーに相談して対応してもらえるケースがあります。
洗車時の乾燥不十分やコーティングミスが原因のこともあるため、写真や現車を見せて状況を説明すると、無償対応または割引修理の対象になることもあります。
まとめ
新車ステップワゴンに現れる斑点模様の正体は、ほとんどが「イオンデポジット」や「ウォータースポット」です。拭いても落ちない場合は専用ケミカルや軽研磨、プロ施工が必要になります。
納車直後であれば、まずはディーラーに相談し、必要であれば市販品かプロの施工で対応を。塗装ダメージを防ぐためにも、早めの対処が大切です。
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