バイク文化は自由で個性的な乗り物の象徴として、多くのライダーに愛されています。しかし、その一方で「違法改造」という言葉もつきまとい、法を逸脱した改造に対して疑問や嫌悪感を抱く人も少なくありません。今回は、違法なカスタムに対する考え方、合法的な楽しみ方、そしてそうしたライダーとの付き合い方について考えてみましょう。
違法改造とは?車検不適合の代表例
違法改造とは、道路運送車両法や騒音規制などに違反する改造のことを指します。具体例としては次のようなものがあります。
- 公道走行不可のマフラー装着(JMCA認定外や音量過多)
- ウインカー・灯火類の不正な色・位置
- 構造変更届け出なしの極端なカスタム
これらは整備不良車として摘発されるリスクがあり、最悪の場合は使用停止命令や罰則が科せられることもあります。
なぜ一部のライダーは違法改造を好むのか
「音が大きい=かっこいい」「人目を引くカスタムがステータス」と考える一部のライダーは、視覚・聴覚的インパクトを重視する傾向にあります。特に若い層やSNS文化の中では、目立つことが価値とされる場面も多く見られます。
しかしながら、それは個人の価値観の範囲に留めるべきであり、公道を共有する以上、他人への配慮と法令順守が求められます。
本当にかっこいいライダーとは?
真にかっこいいライダーとは、自分の技術やスタイルを法の範囲で表現し、周囲へのマナーと安全を重んじる人です。たとえば。
- 合法の範囲で高品質なカスタムパーツを使いこなす
- 峠やツーリング先でのマナー走行を徹底する
- 初心者に優しく、安全意識を共有できる
バイクは本来、ルールの中でも十分に楽しめる乗り物であり、むしろ制限がある中でセンスを表現するのが真の魅力と言えます。
違法改造をする仲間と距離を置くのは間違いか?
結論から言えば、距離を置くという判断はまったく異常ではなく、むしろ成熟した判断です。なぜなら、違法行為をしているライダーと同じ空間にいることで、以下のリスクが発生するからです。
- 警察による一斉取り締まり時に連帯的に巻き込まれる
- 近隣住民や他のドライバーからの印象が悪化する
- 事故やトラブルに巻き込まれる可能性
バイクライフは「誰と走るか」も非常に重要です。価値観が合わない相手と無理に付き合う必要はありません。
正しい判断をするあなたは異常ではない
「ルールを守ること」「法に則って楽しむこと」「迷惑をかけないこと」は、当たり前の価値観であり、それを大切にする感覚はまったく異常ではありません。
むしろ、そうした意識を持つライダーが増えることで、バイク文化全体の印象が良くなり、将来にわたって健全に存続していくことにもつながります。
まとめ:自分の価値観と安全を大切にした選択を
違法改造をするライダーに嫌悪感を抱くのは、ごく自然で正しい反応です。本当にかっこいいライダーとは、法令を守りながらも自分らしさを表現し、他人への配慮を忘れない人です。
無理に周囲に合わせる必要はありません。自分が快適に、安心して走れる仲間を選び、健全なバイクライフを築いていきましょう。
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