車検のたびにナンバー変更する場合のETC登録の落とし穴と対応策

車検、メンテナンス

節税や自動車維持費の見直しを目的に、車検のたびに一時抹消登録を行い、中古新規で再登録する方が増えています。しかしこの際、ETCの登録ナンバー変更を怠ると思わぬトラブルを招くことがあります。この記事では、ナンバー変更とETCシステムの関係、そして対処法について詳しく解説します。

ナンバー変更後のETC未登録更新は違法?罰則は?

まず知っておきたいのは、ETCの車載器再セットアップ(再登録)は義務ではありませんが推奨されている行為です。法的に罰則は存在しないものの、ナンバーとETC情報が一致していないと不具合が生じる可能性があります。

ETC利用規約上も「登録情報の変更があった場合には速やかに更新すること」と明記されています。特に料金所のETCゲートで誤作動するリスクがあり、不正通行と判断される可能性もゼロではありません。

実際に起こりうるトラブルと事例

ナンバー変更後も旧ナンバーのままETCを使い続けた場合、以下のようなケースが発生しています。

  • 料金所ゲートが開かず急ブレーキが必要に
  • ETCカード情報と車載器情報の不一致による料金未課金
  • 後日、NEXCOなどから通行情報の確認や支払い請求が届く

実際に読者から寄せられた体験談では、「ナンバー変更直後の初回通行でゲートが開かず、通行券が発行された」というケースも報告されています。

なぜナンバー変更がETC動作に影響するのか?

ETCシステムは、車載器に登録された情報(車両ナンバー・車種・区分など)とETCカードの契約情報を照合し、料金を計算しています。

そのため、ナンバーが車載器と異なると「別車両の通行」と判断され、セキュリティ上の観点からゲートが開かない仕組みとなっています。これは特に近年、不正通行対策として運用が厳格化されている影響でもあります。

再セットアップの方法と費用について

ETCの再セットアップは、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店、またはディーラーで対応可能です。

費用はおおよそ2,500円〜3,500円が相場で、所要時間は15分〜30分ほど。車検証(新ナンバー記載)とETCカード、ETC車載器の持ち込みが必要です。

場所 費用目安 所要時間
オートバックス 2,750円(税込) 20分前後
イエローハット 3,300円(税込) 15〜30分
トヨタ・ホンダ等ディーラー 要確認 30分〜

節税テクニックと安全運用を両立させるには

車検タイミングに合わせて一時抹消→中古新規登録する節税方法自体は合法ですが、ETCや任意保険、車両登録情報の変更手続きも併せて行うことが、安心・安全なカーライフに繋がります。

また、任意保険の補償対象がナンバー変更後の車両にも適用されるかも再確認しておきましょう。

まとめ:ナンバー変更後はETC再登録を忘れずに

ナンバー変更に伴うETC未更新は、思わぬトラブルや不便の原因になります。罰則こそないものの、利用者側の自己責任としてしっかり再セットアップを行うことが最善策です。

「節税テクニック」と「安心安全な運転」の両立のために、情報の更新を怠らず、スムーズなETC利用を心がけましょう。

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