車のバンパークリップ選びで失敗しないために|穴径との関係と正しいサイズの選び方

カスタマイズ

車のバンパークリップは見た目以上に重要なパーツであり、正しいサイズ選びを間違えると、走行中に部品が外れたり、異音がする原因にもなります。特に穴の直径とクリップの適合関係については、ちょっとした知識の違いで装着の精度や耐久性に大きな差が出るポイントです。

基本的な構造:バンパークリップと取り付け穴の関係

バンパークリップは、樹脂製の拡張式リベットの一種で、装着時に「押し込み」や「ロック構造」によって膨張し、穴に固定される仕組みになっています。つまり、単純に外径=穴径ではなく、拡張後のサイズでしっかりと穴に密着するように設計されているのが特徴です。

そのため、穴径が9mmであれば、適合するクリップは「使用穴径:9mm対応」と明記されたものを選ぶのが基本です。製品によってはクリップ本体の最大径が10mm以上になることもありますが、それはあくまで膨張・固定時の径であって、取り付け穴そのものを広げる必要はありません。

実例:9φの穴に適合するバンパークリップとは

例えば、トヨタ車やホンダ車でよく使われるタイプのバンパークリップには「使用穴径:9mm対応」と記載されたものがあります。このタイプは、シャフト部分が8.8mm程度で、押し込みピンを押すことで10mm程度に拡張され、9mmの穴にしっかりフィットします。

逆に、10mm径のクリップを9mmの穴に無理に押し込もうとすると、クリップが破損したり、穴が割れるなどのトラブルを招きかねません。正確な寸法に基づいた選定が重要です。

「穴径と同じクリップサイズだと抜ける?」という疑問について

「クリップのサイズが穴と同じだと抜けやすいのでは?」という懸念はよくある誤解です。実際には、クリップは膨張構造で固定されるため、装着時のシャフト径が穴径より若干小さいように設計されているのが一般的です。

その上で、ピンを押すことで足が広がり、穴の内側にテンションをかけて固定される仕組みなので、正しい設計のクリップであれば穴と同じ径、あるいはそれに対応した製品を使うのが正解です。

クリップ選定で注意すべきその他のポイント

  • 対応車種・型式:同じ穴径でも車種によって形状が異なるため、車両型式に適合するか必ず確認しましょう。
  • リベットの全長:取り付ける素材の厚みによって、必要なクリップの長さが変わります。
  • 再利用性:一部のクリップは一度外すと再使用できない使い捨てタイプもあるため、用途に応じて選びましょう。

まとめ:バンパークリップの選び方は「穴径対応」を基準に

バンパークリップを選ぶ際は、「穴のサイズより大きめを選ぶ」ではなく、「対応穴径で設計されたクリップを選ぶ」のが正しい方法です。特に9mmの穴であれば、必ず「9mm対応」と記載されたものを探し、車種や部位に合った製品を使うことが大切です。

ちょっとした部品選びが車の仕上がりに大きく影響しますので、信頼できるメーカーの製品や純正品を使い、確実なフィットを心がけましょう。

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