スーパージョグZR(3YK)は根強い人気を誇る2ストスクーターで、カスタムパーツも多く存在します。中でもV8チャンバーの装着は、性能アップを狙うユーザーに人気の改造ですが、適合するガスケット選びを間違えると排気漏れや性能低下の原因になります。この記事では、V8チャンバー装着時に適合するエキゾーストガスケットの選び方を中心に解説します。
スーパージョグZR(3YK)の排気ポート仕様とガスケットの基本
3YKエンジンは横型空冷2ストエンジンを搭載しており、エキゾーストポートの径はおおよそ28〜30mmです。チャンバーのフランジ形状に合ったガスケットが必要であり、ガスケットの材質も重要な選定ポイントになります。
例えば、純正品番であれば「3AA-14613-00」やそれに準ずるガスケットが使用されます。これと同等規格の社外品でも対応可能ですが、V8チャンバーのフランジ形状と径に適合することを確認しましょう。
V8チャンバーに適合するガスケットの特徴
V8チャンバーは、ノーマルとは異なる排気効率を意識したフランジ設計になっており、取り付けの際に厚み1.5〜2.0mm程度の銅ガスケットや多層ガスケットが推奨されます。
例えば、DAYTONA製やNTB製の「φ28対応汎用銅ガスケット」がよく使われており、価格も数百円で購入可能。高温耐久性があり、密着性に優れるため排気漏れを防げます。
取り付け時の注意点:シール性を確保する工夫
ガスケットを取り付ける際は、フランジ面の清掃と面出しが重要です。古いガスケットのカスが残っていると密着不良を起こし、排気漏れにつながります。
また、液体ガスケットを併用する場合は、耐熱タイプ(例:スリーボンド1215など)を薄く塗布し、適切な締め付けトルクで固定することが必要です。締めすぎるとガスケットが変形し密着性が落ちるため、慎重な作業が求められます。
実際に使われているガスケットの例
スーパージョグZR(3YK)+V8チャンバーの組み合わせで使用されている代表的なガスケットは以下の通りです。
- NTB製「GK-01」:φ28用の定番品。安価で手に入りやすく、DIYでも安心。
- KITACO製「XH-02」:銅製で耐久性に優れる。厚みが選べるのでフランジの歪みにも対応しやすい。
- YAMAHA純正「3AA-14613-00」:確実な密着を求めるなら、純正の品質はやはり信頼できます。
ネットショップやバイク用品店でも取り扱いがあり、数百円程度で購入可能です。
まとめ:チャンバー交換はガスケット選びが成功のカギ
スーパージョグZR(3YK)にV8チャンバーを装着する際、適合するガスケットの選定と丁寧な取り付け作業が走行性能と耐久性に大きく影響します。銅製やφ28前後に対応したガスケットを選び、正しい方法で装着することでトラブルを未然に防げます。
小さな部品だからといって手を抜かず、信頼性のある製品を選びましょう。これにより、V8チャンバー本来の性能をしっかり発揮させ、快適な走りを楽しむことができます。
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