SS(スーパースポーツ)バイク市場において、ホンダのCBR600RRとヤマハの噂の新型YZF-R9は多くのライダーの注目を集めています。どちらも異なる魅力を持つモデルですが、「今買える確実なバイク」と「これから登場する期待のマシン」、その選択は簡単ではありません。この記事では、それぞれの特徴や市場動向、価格の比較から選び方のヒントを提供します。
CBR600RR:ミドルSSの王道を走る熟成モデル
CBR600RRは2003年の初登場以来、サーキットユースもこなせるバランスの良い600ccスーパースポーツとして高評価を受けてきました。現行モデル(2021年再販モデル)は電子制御が強化され、IMUやクイックシフター、ライディングモードなど最新装備が搭載されています。
しかしながら、国内販売は限定的で、販売終了が早く、新車はほぼ手に入らず、中古市場ではプレミア価格化しています。新車価格が約160万円であったにもかかわらず、現在は180万円前後の中古が多く流通しています。
YZF-R9とは?期待されるスペックとポジショニング
YZF-R9はヤマハのMT-09をベースにしたスーパースポーツモデルとして登場が噂されており、エンジンは888ccの3気筒DOHC、水冷エンジンが搭載される見込みです。MT-09の強力なトルクと軽快なフレーム設計を活かし、YZF-R7よりも上位に位置するスポーツマシンとなるでしょう。
欧州の型式認証やヤマハからのティーザー情報から見ても、2025年中の発売発表はほぼ確実視されており、価格は150万円前後と予想されています。最新の電子制御技術やRシリーズ共通のデザインも取り入れられるとされ、コスパの高さも魅力です。
価格比較と入手性:CBR600RR vs YZF-R9
項目 | CBR600RR | YZF-R9(予想) |
---|---|---|
新車価格 | 約160万円(終了) | 約145〜150万円 |
中古価格 | 180〜190万円 | ―(未発売) |
入手性 | 非常に困難 | 発売後は比較的安定供給の可能性あり |
価格面ではYZF-R9が優位です。CBR600RRは現時点では入手難度が高く、相場も高騰気味。一方、YZF-R9はコスパの高さと新車としての購入チャンスが大きな魅力となります。
どちらが向いている?ライダーのタイプ別選び方
CBR600RRが向いている人:
・SSファンでホンダ派
・中高速域での扱いやすさを重視する
・多少高くても信頼性と伝統を選びたい
YZF-R9が向いている人:
・最新モデルにこだわりたい
・ミドルクラス以上のパワーが欲しい
・コスパ重視で新車を検討したい
YZF-R9は大型免許保有者向けで、600ccより余裕ある走行性能が魅力ですが、扱いきれないパワーを懸念するならCBR600RRの方が向いている場合もあります。
発売まで待つ価値はある?
YZF-R9の登場は遅くとも2025年中と見られており、それまでに大型バイクに乗りたい方は、今すぐ購入できる他の車種を検討するのも手です。一方で、YZF-R9の初期ロットを確実に入手したいなら、予約や早期注文の準備を進めておくことが重要です。
また、今後CBR600RRの再販や限定復活が起きる可能性は低いため、あくまで「今ある在庫限り」のモデルとして見るべきです。
まとめ:CBR600RRは希少性、YZF-R9は期待値とコスパが鍵
CBR600RRとYZF-R9、それぞれに魅力はありますが、入手性や価格、今後の維持コストまでを考慮すると、YZF-R9は非常に戦略的な選択肢です。一方で、CBR600RRのプレミアム感やブランド価値を重視するなら、今のうちに手に入れることも選択肢に入ります。
どちらを選んでも間違いのない一台ですが、自分の使い方と価値観に合った判断をすることが、後悔しないバイク選びにつながります。
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