ハーレーダビッドソンXL1200CXロードスターは、スポーツスターシリーズの中でもスポーティなポジションと走行性能を併せ持つモデルとして、多くのライダーに愛されています。そんなロードスターをさらに自分好みに仕上げるために「ステップ位置」を変えるカスタムが人気です。今回は、ノーマルステップとバックステップを比較し、それぞれの特徴や乗りやすさについて詳しく解説します。
ノーマルステップの特徴と乗り味
XL1200CXの純正ステップ位置は、いわゆる“ミッドコントロール”で、やや後方寄りで自然な膝の曲がりを持ちつつ、街乗りにも長距離にも適したバランスの良い設計です。
純正のままでも十分に快適なポジションで、ツーリングや通勤など、幅広い用途に対応できます。ステップ位置が体の中心に近いため、取り回しも安定し、Uターンや信号待ちの足つきも良好です。
特に身長170〜180cm前後のライダーにとっては、長時間乗っても疲れにくいポジションとなっています。
バックステップのメリットと変化するライディングフィール
バックステップに交換することで、ステップ位置が後方かつ上方へ移動します。これにより、スポーティな前傾姿勢が強調され、車体との一体感が増すのが最大の特徴です。
具体的には以下のような効果があります。
- コーナリング時の荷重移動がしやすくなる
- ステップ接地(バンク角)が改善される
- よりアグレッシブなライディングが可能になる
ただしその反面、膝の曲がりがきつくなるため、長距離や渋滞時には疲労が溜まりやすくなるデメリットもあります。特に足腰の柔軟性に不安がある方には不向きかもしれません。
街乗り・ツーリング・峠道、それぞれに合うのは?
使用目的に応じたおすすめステップポジションをまとめると以下の通りです。
用途 | おすすめ | 理由 |
---|---|---|
街乗り・通勤 | ノーマルステップ | 足つきが良く、信号停止や低速走行が楽 |
ツーリング | ノーマルステップ | 長時間の乗車でも疲れにくい |
ワインディング(峠) | バックステップ | バンク角とコーナリング時の体重移動に優れる |
つまり、ライディングスタイルによって最適なステップ位置は変わるため、自分の走り方に合わせた選択が重要です。
実際のカスタム事例とライダーの声
あるオーナーは、身長175cmでバックステップに交換したところ、「峠道では劇的に乗りやすくなったが、街中はやや疲れる」とのこと。休日ライドがメインのスポーツ志向ユーザーには非常に好評です。
一方、通勤・ツーリングメインのユーザーは「ノーマルでも十分に満足」との声が多く、特に腰痛持ちの方にはノーマルステップの快適性が高く評価されています。
まとめ:あなたの乗り方で選ぶ最適なステップポジション
ノーマルステップとバックステップ、どちらが「乗りやすいか」は用途と体格によって異なります。
- 街乗りやツーリング中心 → ノーマルステップ
- 峠道やスポーツ走行メイン → バックステップ
乗りやすさ=快適性と操作性のバランスです。まずは現在の不満点を整理し、それに応じてステップ位置を見直してみましょう。可能であれば実際にまたがって比較してみるのもおすすめです。
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