2024年に登場したダイハツ新型ムーヴは、先進的なデザインと実用性で注目を集めていますが、ネット上では「どこかで見たことがある」「日産デイズに似ている?」といった声も聞かれます。今回は、実際にムーヴと日産デイズの過去モデルを比較しながら、そのデザインの共通点や背景を掘り下げていきます。
ムーヴとデイズのデザイン比較:具体的にどこが似ている?
まず比較されやすいのがフロントフェイスの構成です。新型ムーヴは水平基調のグリルデザインと台形のバンパーラインを採用しており、これは2014年頃の初代日産デイズの意匠に通じるものがあります。
ヘッドライトの形状も、角ばったスクエアタイプで上下にLEDを配したスタイルは、軽ハイトワゴンに共通するトレンドでありながら、デイズの影響を感じさせる部分があります。
似ている理由の背景:軽自動車のデザイントレンドとは?
デザインが似る理由としては、ユーザー層のニーズに合わせた「安心感のある顔つき」があります。軽自動車は特にファミリー層やシニア層の利用が多く、落ち着きと親しみを感じさせるデザインが好まれます。
そのため各社が同じ方向性を追求する傾向にあり、結果として「似ている」と感じさせるモデルが生まれるのです。特にデイズとムーヴはどちらも都市部での使いやすさを意識した設計で共通しています。
日産デイズのデザイン進化と比較ポイント
日産デイズは2013年に初代が発売され、当初は三菱と共同開発されていたこともあり、少し控えめなデザインが特徴でした。2014年モデルでは特にフロントマスクが「スマートだけど主張しすぎない」バランスの取れた仕上がりでした。
ムーヴが似ているとされるのは、まさにこの2014年モデルのフロント部分で、ボンネットからグリルへのラインの繋がり方なども共通点として挙げられます。
メーカーが意識する「親しみやすい」顔とは
トヨタのルーミーやホンダのN-BOXなど、軽自動車やコンパクトカーの多くは、フロントマスクに親しみやすさを持たせています。これは「クルマの顔がそのままブランドの印象に直結する」というマーケティング戦略によるものです。
ダイハツが今回新型ムーヴで採用したデザインも、日常使いを前提にしたユーザーファーストの考え方の延長線上にあります。結果として他社の「成功デザイン」と類似する部分が出るのは必然とも言えるでしょう。
まとめ:ムーヴのデザインは“似て非なるもの”か
確かに新型ムーヴのフロントデザインには2014年型日産デイズとの共通点が見られますが、それは単なる模倣ではなく、同じ市場に向けたデザイン最適化の結果と言えます。軽自動車市場において求められる「安心・実用・信頼」の印象を与える顔つきが、各社のデザインに共通項をもたらしているのです。
もし気になる方は、実際にディーラーで実車を見比べてみるのも一つの楽しみになるでしょう。
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