RBエンジン搭載車は、そのパワフルな直6サウンドと信頼性で、今なおドリフト界で高い人気を誇ります。しかし、近年は価格の高騰により、若い世代が手を出しにくい状況になってきています。本記事では、RB系エンジンを搭載しつつ、比較的手の届く価格で楽しめる車両や選び方のコツを紹介します。
RBエンジンとは?その魅力と種類をおさらい
RBエンジンは日産が誇る直列6気筒エンジンで、RB20・RB25・RB26などのバリエーションがあります。NAとターボの設定があり、チューニングにも強く、ドリフトやサーキット走行に適しています。
特にRB25DETは中低速トルクに優れ、ドリフト向きとされています。RB26DETTはGT-R専用で高価ですが、RB20DETなどは軽量な車体との相性が良く、扱いやすいのが特徴です。
コスパ重視のRB系搭載車おすすめモデル
■ スカイライン HCR32(RB20DET)
4ドアでボディ剛性があり、価格も比較的安め。パーツの流通も多く、初めてのドリフト車として人気です。
■ スカイライン ER34(RB25DET)
人気が再燃しているものの、まだ探せばノンターボ車(RB25DE)ベースで安価な個体も。後期型はABSやエアバッグも搭載で街乗りにも安心。
■ ローレル C33・C34
意外な穴場。特にC33のRB20DETモデルは玉数が減少中だが、落ち着いたデザインと快適な内装で若者にも人気。
RB系を選ぶ上でのコストと維持のリアル
RB搭載車は中古市場での価格高騰が続いており、程度が良いものは高額です。しかし、探し方次第では100~150万円前後の個体も見つかります。
ただし、年式が古いため、エンジンや電装系のメンテ費用がかかることは覚悟が必要です。購入後の予備費用として30~50万円程度の予算は確保しておきたいところです。
学生や予算に制限がある人向けの戦略
大学生や若手社会人にとって、250万円のフルローンはリスクが高すぎます。おすすめは以下の方法です。
- RB非搭載でもFR・MTのドリフト適性車で練習する(例:マークII、JZX系、セフィーロなど)
- 地元のドリフト勢やSNSでの情報収集で「安く譲ってもらえる車両」を探す
- ボディはボロでも走行性能に問題ない個体を選ぶ(見た目はあとで!)
たとえば、セフィーロA31(RB20DET搭載)は、近年再評価されており、ドリフト仕様ベースとして非常に優秀です。
まとめ:夢を追いながらも現実的な選択を
RB系エンジン搭載車でドリフトを楽しみたい気持ちは多くの若者に共通ですが、現在は価格も維持費も決して安くはありません。だからこそ、「今の自分に合ったスタートライン」を見極めることが大切です。
まずはコストを抑えてFR入門車に乗り、技術と知識をつけたうえでステップアップしていくのが最も賢い選択肢です。
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