スズキの軽ハイトワゴン「スペーシア」は、年式や型式によって細かな違いがあります。特に、カスタムパーツで人気のある車高調(車高調整式サスペンション)は、型式の違いが適合に大きく影響します。この記事では、MK53Sと最新型MK54Sスペーシアの車高調に互換性があるのか、注意点や確認方法を交えて解説します。
MK53SとMK54Sの違いとは?
まず、MK53Sは2017年〜2023年頃までのスペーシアに該当し、プラットフォームはスズキの「HEARTECT(ハーテクト)」を採用しています。一方、MK54Sは2023年にモデルチェンジされた新型で、プラットフォームや足回りの仕様にも変更が加えられています。
見た目は似ていても、サスペンションの取り付け部の形状やストローク量、ダンパー長が異なるケースが多いため、車高調の流用には注意が必要です。
互換性はある?車高調の適合確認ポイント
MK53S用の車高調がMK54Sに使えるかどうかは、以下の点を確認する必要があります。
- フロントストラットの取り付け位置・ボルト穴位置
- リアショックの全長・取り付け形状
- サスペンションアームの構造変更の有無
特にMK54Sは安全装備や乗り心地の最適化のためにリア側の設計が見直されているため、同じサスペンションでも流用不可な場合があります。
実例:MK53S用車高調を流用したユーザーの声
SNSやパーツレビューサイトでは「MK53S用を仮装着してみたが、取り付けボルトの位置が微妙に違った」「リアのショックが浮いてしまった」などの報告が見られます。
一部メーカーでは共通設計の可能性もありますが、あくまで自己責任での装着になり、車検非対応となるリスクや乗り心地・耐久性への悪影響が懸念されます。
おすすめの確認方法と対策
確実な方法は、車高調メーカーの適合表を確認することです。TEINやRS★R、BLITZなど主要ブランドでは、車種・型式・年式に応じた専用品をラインナップしており、メーカー公式サイトの適合検索で調べるのが安心です。
また、どうしても流用したい場合は、カスタムショップや整備工場での事前仮組みとフィッティング確認が必須です。取り付けできても、車検適合外やサスペンションの本来の性能を発揮できない可能性があります。
MK54S用の車高調を待つという選択肢も
MK54Sは発売間もないモデルであるため、対応車高調が市場に出揃っていない可能性もあります。数ヶ月待てば各メーカーから正式な適合品がリリースされるケースが多く、安全性・快適性を考慮すると純正対応パーツの使用がおすすめです。
特に保証対象外になるリスクを避けたい方や、ディーラー整備を受けたい方は、正規適合製品の装着が無難です。
まとめ:車高調の流用は慎重に判断を
MK53SとMK54Sでは外観が似ていても、足回りの構造や取り付け寸法に違いがある可能性があります。車高調の流用を検討している場合は、必ずメーカーの適合確認を行い、自己判断では装着しないことが重要です。
最新型への対応品を待つのも賢い選択肢。安全で快適なカスタムライフを楽しむためにも、正しい情報と慎重な判断が求められます。
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