KZ900のキャブレターセッティングにおいて、ファンネル化を行った際のメインジェット調整について解説します。ファンネル化すると、空気量の増加によりエンジンの吹け上がりに影響が出やすく、適切なメインジェットの変更が求められます。本記事では、5000回転以上の吹け上がりが気になる方向けに、メインジェットの調整の目安や注意点をご紹介します。
1. ファンネル化によるエアフローの変化と調整が必要な理由
ファンネル化を行うと、純正エアクリーナー使用時と比べて吸気抵抗が減り、空気の流入量が増えます。そのため、混合気が薄くなりやすく、エンジンの高回転域でのパワーが低下することがあります。この変化に合わせて、燃料供給を増やすためにメインジェットの番手を上げる必要が出てきます。
ファンネル装着時には5000回転以上の吹け上がりをスムーズにするため、5〜10番ほどメインジェットを上げる調整が一般的です。ただし、車体やエンジンのコンディションによって適切な番手は異なるため、微調整が必要です。
2. Z系バイクでのメインジェット調整の目安
Z系バイクでファンネルを取り付けた際のメインジェット調整として、まずは5番から10番ほど上げて様子を見るのがセオリーです。純正のジェット番手が110の場合、115〜120程度に変更することで、5000回転以上の吹け上がりが改善されるケースが多く見られます。
実際に調整した例として、VM26キャブレター搭載のKZ900においては、スロー系はそのままにし、メインジェットのみを調整することでスムーズな高回転域を実現しているライダーも多くいます。
3. 実際の調整手順と確認ポイント
メインジェットの交換は比較的簡単に行えますが、ファンネル化に伴い燃調が適正かを確認するためにプラグの色を目安にしましょう。ファンネル装着後にプラグが白っぽくなっている場合、燃調が薄くなっている可能性が高いため、メインジェットを上げる必要があります。
また、5番ずつ段階的に上げて様子を見ながら走行テストを行い、5000回転以上の吹け上がりに改善が見られるかを確認します。適切な燃調に近づくと、プラグの色が理想的なキツネ色に変わるため、調整の目安としてください。
4. 他のライダーからの意見と参考事例
ファンネル化に伴いメインジェットの調整を行ったZ系バイクのオーナーたちは、概ね5〜10番のアップで好調な走行を実現しています。例えば、110番から115番、もしくは120番に変更することで、5000回転以上の伸びが良くなり、全体的な吹け上がりも安定することが多いです。
実際の使用者の声からも、スロー系は変更不要な場合が多いため、まずはメインジェットのみでの調整を試してみるのが良いでしょう。
まとめ:ファンネル化におけるメインジェット調整の重要性
ファンネル化したKZ900のメインジェット調整では、5〜10番のアップが基本的な目安です。走行テストを行いながら、プラグの色やエンジンの反応を確認し、適切な番手を見つけましょう。適正な燃調を確保することで、ファンネルならではのスムーズな吹け上がりが楽しめます。
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