車のホイールを交換した後、そのまま走行を続けてしまっていませんか?特に高速道路での長距離運転を予定している場合は、ホイールナットの締め付け確認が極めて重要です。本記事では、ホイールの緩みが引き起こすリスクや、具体的な対策についてわかりやすく解説します。
ホイール交換後の増し締めが必要な理由
ホイール交換直後は、ナットが走行振動などで微妙に緩むことがあります。これを防ぐために、通常は交換後50〜100kmの走行で「増し締め(再トルク)」が推奨されています。
もし増し締めをせずにそのまま走行を続けると、ナットが緩んでホイールが脱落する重大事故に繋がる可能性があります。
実際に起きたホイール脱落事故の例
国土交通省によれば、ホイール脱落事故は毎年発生しており、その大半は「ナットの緩み」が原因とされています。特に冬タイヤから夏タイヤへの交換時期は事故が増加傾向です。
たとえば、トラックの後輪が走行中に外れ、後続車に衝突して負傷者が出たという事故も報告されています。
チェックしておきたいポイント
- ナットの締め付けトルク:適正トルク(通常は100〜120Nm)で締められているか。
- トルクレンチの使用:正確なトルクで締めるには専用の工具が必要です。
- プロによる再チェック:ガソリンスタンドや整備工場で無料で増し締めしてくれることもあります。
高速道路での影響とその危険性
高速走行では、ホイールへの遠心力や振動が増加し、ナットの緩みがさらに進行しやすくなります。最悪の場合、ホイールの脱落による制御不能・スピン・衝突といった命に関わる事故も。
事前に確認することで、こうした最悪の事態を回避することができます。
対策:今からでもできること
- トルクレンチがあれば、自宅でも増し締めが可能
- 整備士に「ホイール増し締め」のお願い(無料または数百円)
- 遠出の前や高速走行の前には、必ずタイヤ周りを確認
まとめ:命を守るための“ひと手間”
ホイール交換後の緩みチェックは、安全運転に直結する重要なメンテナンスです。特に高速道路を利用する長距離運転の前には、必ず増し締めの確認を行いましょう。
たった数分の作業で、命と車の安全が守れると考えれば、やらない理由はありません。ぜひ、今日確認してみてください。
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