中古車を購入した際、すでに前後ドライブレコーダーが装着されていることがあります。そのまま便利に活用できれば理想的ですが、後からデジタルミラー型ドライブレコーダーを取り付けたい場合、既存のリアカメラを流用できるのか気になる方も多いのではないでしょうか。この記事ではその疑問に対して、仕組みや注意点を交えて解説します。
リアカメラの互換性はあるのか?
一般的に、ドライブレコーダーに付属しているリアカメラは、その製品専用のケーブルや信号形式で動作しています。そのため、他のメーカー製のデジタルミラーとは基本的に互換性がありません。
例えば、KENWOOD製ドラレコのリアカメラをコムテック製デジタルミラーに接続しようとしても、端子形状や信号処理が異なるため、動作しないケースがほとんどです。
専用品か汎用品かを確認する方法
カメラの型番がわかれば、メーカーの公式サイトや取扱説明書で対応機種を調べるのが確実です。また、リアカメラのケーブルの端子形状(RCA、専用マルチピンなど)もポイントになります。
中古車購入時にドライブレコーダーがそのまま残っていた場合、可能であればメーカー名や型番をチェックしておきましょう。
リアカメラの活用方法:録画用とモニター用の違い
リアカメラには大きく分けて「録画用」と「モニター表示用」があり、後者はデジタルミラーと組み合わせて利用するのが一般的です。一方で録画用カメラは常時映像をモニター表示する前提で作られていないため、リアルタイム映像にノイズが出ることもあります。
つまり、録画専用のリアカメラは、ミラー型としての活用には向かないケースがあるのです。
新たにリアカメラが必要になる理由
上述のような理由から、デジタルミラー型ドラレコを導入する場合は、その製品に付属のリアカメラを使うのが基本となります。メーカー側もセットでの動作を前提に開発しており、別売りオプションとしての追加カメラでさえ、型番指定があります。
価格面では余計な出費に感じるかもしれませんが、トラブルを避けるためには重要なポイントです。
例外的に使えるケースは?
一部の製品では、汎用RCA出力を備えたリアカメラが使える場合もあります。こうしたカメラは、ディスプレイオーディオや社外ミラー型ドラレコとの接続が可能なことがあります。
しかしこれも接続には専用の変換ケーブルが必要だったり、解像度や映像遅延の問題が出る可能性があるため、メーカーサポートの確認が不可欠です。
まとめ:原則「別途用意」が無難
既存のリアカメラを流用できるかは、機種や仕様によって異なりますが、結論としては新しいデジタルミラーに付属のリアカメラを使用するのが確実です。
接続の不具合や録画不良などを避けるためにも、初期投資と割り切ってセット購入を検討しましょう。製品選定時には、映像品質や夜間性能なども含めて総合的に比較することが大切です。
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