FRPでテールカウルを自作する際、最終的な仕上がりを大きく左右するのが“パテ”の使い方です。どの種類をどの順番で使うか、また省略してよい工程はあるのか。この記事では、ソフト99の各種パテを使った正しい施工順と注意点を詳しく解説します。
パテの基本構成と役割の違い
パテは主に以下の3種類に分類できます。
- グラスファイバーパテ:下地補強用。FRP素材に適し、穴埋めや欠けの修正に使う。
- ボデーパテ:成形・造形用。面出しや形状調整に使われる。
- 薄付けパテ:仕上げ用。表面の小傷や巣穴埋め、最終研磨前の平滑処理に。
これらを順に使うことで、耐久性・見た目ともに優れた仕上がりが可能になります。
正しい施工順は「補強→造形→仕上げ」
推奨される施工順は次のとおりです。
- グラスファイバーパテ(補強と下地形成)
- ボデーパテ(面出し・形状作成)
- 薄付けパテ(表面仕上げ)
この順番は、パテごとの粒子の粗さと硬化後の特性に基づいており、段階的に細かく平滑な表面に仕上げるためのものです。
グラスファイバーパテを省略できるか?
場合によっては省略可能ですが注意が必要です。
たとえば、元のFRP形状がしっかりしていて割れや欠けがなければ、ボデーパテから始めても大きな問題は起きにくいです。しかし、補修箇所が弱い、肉痩せが大きい場合はグラスファイバーパテでの補強が非常に有効です。
実例:テールカウル自作における施工手順
例)割れてしまったNinja250のFRPテールを自作補修したケースでは、以下の順で施工。
- 割れた部分にガラスマットとグラスファイバーパテで下地補修
- 全体の形を整えるためにボデーパテを広く塗布
- 最後に薄付けパテで表面をならし、サフェーサーを吹いて塗装へ
この手順により、見た目にも純正レベルの仕上がりを実現できたとのことです。
おすすめ商品と使い方のコツ
ソフト99のラインアップは非常に使いやすく、バイクユーザーからも評価が高いです。
- グラスファイバーパテ:強度があり、粘度も程よく使いやすい
- ボデーパテ:サンドペーパーでの研磨がしやすく初心者向け
- 薄付けパテ:乾燥が速く、サフェーサーとの相性も良好
施工時には、必ずパテの混合比を守り、硬化を確認しながら順を追って作業するのがポイントです。
まとめ
バイクのFRP製テールカウルを自作・補修する際は、グラスファイバーパテ→ボデーパテ→薄付けパテの順番で使用するのが基本。強度・成形性・仕上がりのすべてを考慮した構成です。
ただし、ダメージの少ない部位ではボデーパテからでも作業可能なケースもあります。施工前に素材の状態をよく確認し、適切なパテと順番を選ぶことが成功の鍵です。
コメント