残クレで最終回一括購入する際の注意点|走行距離やカスタマイズによる追加費用の有無とは?

新車

「残価設定型クレジット(通称:残クレ)」は、近年新車購入の選択肢として多くの方に利用されています。中でも「最終回支払いで車を買い取る」方法を検討する際、気になるのが走行距離や傷、カスタマイズが購入金額にどう影響するのかという点です。この記事では、残クレ契約における最終回支払時の条件や注意点について、実例を交えて解説します。

残クレの基本構造と最終回一括購入の仕組み

残クレは、契約時に数年後の車の「残価(将来の想定下取り額)」を設定し、その差額を分割して支払う仕組みです。契約満了時には、①車を返却 ②新車に乗り換え ③残価を支払って買い取るという3つの選択肢があります。

この記事の焦点である③を選んだ場合、残価として設定された金額(たとえば100万円)を一括で支払えば、車は自分のものになります。

走行距離オーバーによる追加料金は発生する?

走行距離の制限は「返却」する場合にのみ影響します。最終回に一括で買い取る場合、基本的には設定された残価を支払えばよく、走行距離を超過していても追加料金が発生することはありません。

たとえば、年間1万kmの契約で3年間合計3万kmが上限であっても、買い取る場合には5万km走っていても残価は変わりません。ただし、返却を検討していた場合には、超過分に応じて10円〜20円/km程度の追加費用が請求されることがあります。

傷やカスタマイズは買い取り金額に影響する?

結論から言えば、買い取る場合には基本的に残価は契約時の金額(たとえば100万円)で固定されます。たとえ途中で傷をつけたり、社外パーツを取り付けたりしても、そのまま支払えば所有権が移るため、査定による調整は行われません。

一方で、返却を選んだ場合には、原状回復義務があり、傷・凹み・内装の汚れ・カスタムなどに対する減点が査定に反映され、追加請求が発生する可能性があります。

実例:2年目にカスタムした車を買い取った場合

あるユーザーが3年契約・残価100万円の残クレで購入し、2年目にホイールを交換・サスペンションを社外品に変更した事例では、最終回にそのまま100万円を支払うことで、追加費用なしで車を買い取れたというケースがあります。

このように、カスタマイズしていても「買い取りを前提とする限り」問題にはなりません。ただしディーラーによっては、改造履歴を記録していたり、再販価値の影響を説明されたりすることもあるため、事前に確認しておくと安心です。

残価固定でも注意すべきケースとは?

契約内容によっては、以下のようなケースで例外が発生する可能性があります。

  • 残価保証付きではなく、再査定により買取価格が変動する契約
  • 最終回時に事故歴がある場合、減額や再契約を求められる場合がある
  • ローンの途中解約や繰上げ精算をする場合

残価が固定なのか、残価保証があるのかどうかは、必ず契約書や商品概要で確認しましょう。

まとめ:最終回一括購入なら残価は原則固定。走行距離やカスタムも追加費用はなし

残クレで最終回に一括購入を選んだ場合、走行距離オーバーや軽度の傷、カスタマイズによって追加料金が発生することは基本的にありません。残価(例:100万円)はあくまで契約時に定められた金額であり、原則として固定されています。

ただし契約内容やディーラーごとの運用ルールによって異なる点もあるため、不明点は必ず販売店で確認を。納得して契約・選択を行うことで、安心してカーライフを楽しめます。

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