ホンダ アコードツアラー(CW型)のルーフレールを脱着する際、特に前後端のプラスチックカバーの取り外しには慎重さが求められます。無理な力を加えると爪が折れるリスクがあるため、正しい手順とコツを知っておくことが重要です。この記事では、実際の整備現場の知見をもとに、安全かつ確実にカバーを外す方法を解説します。
アコードツアラーCW型のルーフレール構造を理解する
CW型アコードツアラーのルーフレールには、前後端に装着されている樹脂製のカバーがあります。これらは「スライド方式」で固定されており、基本的には前後方向にずらすことで取り外し可能な構造です。
ただし、年数経過により樹脂パーツが固着していたり、内部の爪が摩耗している場合があるため、力任せに外すと破損のリスクが高まります。
カバーを外す際に必要な道具
- 樹脂製の内装リムーバー(金属製は傷の原因)
- マスキングテープ(ボディ保護用)
- シリコンスプレー(固着対策)
- 軍手や薄手の作業用グローブ
これらのツールを使うことで、プラパーツを傷つけずに慎重に作業が進められます。
脱着の手順:前後方向にスライド
1. カバー周辺にマスキングテープを貼り、ボディを保護します。
2. 内装リムーバーをすき間に差し込み、わずかに浮かせて遊びを作ります。
3. わずかに浮かせた状態で、後方へスライド(または前方へ)させることで、爪が外れてカバーが取り外せます。
※どちら方向にスライドするかは車両によって異なるため、事前に整備書や経験者の事例を確認するのがベストです。
うまく外れない場合の対処法
長年使用されていると、紫外線劣化や汚れによって部品同士が固着していることがあります。その場合は以下の方法を試してください。
- 隙間に少量のシリコンスプレーを注入して、潤滑を促す
- リムーバーを使って少しずつ上下に揺らすように動かす
- 片側だけでなく複数の箇所を同時に少しずつ動かす
絶対にやってはいけないのが「こじ開け」や「真上への引き抜き」です。爪が破損し、再装着が困難になります。
実例:DIYで脱着に成功したユーザーの声
実際にCW型アコードでDIY脱着を行ったユーザーによると、「最初に前側のカバーで練習し、リア側は10分で外せた」という声があります。また、「シリコンスプレーがかなり有効だった」との意見も多数見られます。
他にも「慎重にやれば爪を折らずに外せる」との口コミがあり、焦らず少しずつスライドさせるのが成功のコツであることがわかります。
再装着時の注意点
外したカバーはそのまま戻すだけではなく、爪の状態や差し込み口の汚れをチェックしましょう。
また、再装着時も軽く押しながらスライドすることで爪をしっかりロックできます。グリスやシリコンスプレーを塗布すると、将来的に取り外すときも楽になります。
まとめ:壊さず脱着するには「慎重さ」と「潤滑」が鍵
ホンダ アコードツアラーCW型のルーフレールカバーは、構造を理解して丁寧に作業すれば、破損せずに脱着が可能です。適切な工具と潤滑剤を活用し、焦らず作業に取り組みましょう。
不安な場合は、ホンダディーラーや信頼できる整備士に相談することも検討してください。
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