長年にわたってビジネスユースや家庭用としても高い支持を集めてきたトヨタの「カローラフィールダー」。2024年10月末をもって生産終了というニュースに驚かれた方も多いのではないでしょうか。特にMT（マニュアルトランスミッション）仕様を新車で購入したいと考えていた方にとっては、残念な知らせです。しかし、まだできることもあります。この記事では、カローラフィールダーの発注状況や今後の選択肢について詳しく解説します。
カローラフィールダー生産終了の背景
トヨタはカローラシリーズのモデル整理を進めており、商用ニーズに特化したプロボックスやファミリーユース向けのカローラツーリングへの集約を進めています。これに伴い、長年親しまれたカローラフィールダーは、2024年10月末で生産終了となることが正式に発表されました。
この決定には、安全基準の強化や燃費規制、販売台数の減少なども影響しています。特にMT仕様の需要が年々縮小していることも、大きな要因のひとつです。
現時点で新車の発注は可能か？
生産終了が発表されたとはいえ、「発注可能な期間」がいつまでかは販売店ごとに異なる可能性があります。基本的にトヨタは発注上限台数に達した時点で、全国一斉にオーダー受付を終了するため、地方・都市部問わず「今は発注できない」という状況になっている可能性が高いです。
実際に、一部の販売店では2024年6月時点で「オーダーストップ」となっており、特にMT仕様は早期に締め切られている傾向があります。すでに工場のライン確保が難しい段階に入っていると考えるのが妥当でしょう。
発注できるかどうかを確実に確認する方法
まずはお近くのトヨタ販売店に加えて、隣県や都市部の販売店にも問い合わせることをおすすめします。販売店ごとに受注枠の確保状況が異なるため、地域をまたいで探すことで在庫やキャンセル分を確保できる可能性もあります。
また、トヨタディーラーの営業担当者からは、「法人契約枠」や「業販ルート」の在庫情報が提供されることもあるため、粘り強く相談する価値はあります。
MTモデルにこだわるならどうする？
フィールダーのMTモデルにこだわる方にとっては、新車が難しい場合、認定中古車や未使用車の選択も視野に入れましょう。トヨタ認定中古車（T-Value）では、まだ低走行のMTモデルが流通しているケースもあります。
また、MT車にこだわるなら、カローラツーリングの1.5L MT仕様（GXグレード）も代替候補となります。装備はシンプルですが、運転の楽しさはフィールダーに匹敵するものがあります。
フィールダーが持つ魅力は何だったのか？
フィールダーは実用性・燃費・積載性のバランスが非常に優れており、特にMT仕様は商用車と乗用車の中間を求める層に人気がありました。今後このような車種が新車市場から消えることは、愛好家にとっても一つの時代の終わりを意味します。
そのため、今のうちに中古市場でも状態の良い個体を確保しておくことは、長く愛用したい方にとって有効な選択肢となります。
まとめ：今できる行動と次の一手
カローラフィールダーの新車発注はすでに終了している可能性が高いものの、在庫車・キャンセル枠・未使用車の確認など、まだ諦めるのは早いかもしれません。
また、代替モデルや認定中古車の活用も含め、選択肢を広げることが、愛車選びで後悔しないためのカギとなります。特にMT仕様にこだわる場合は、流通量が年々減っていく中での「今」が最後のチャンスとなるかもしれません。
コメント