旧車バイク「ヨンフォア」は買いか?W650との比較で見えてくる後悔しない選び方

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バイクライフにおいて「旧車か現行車か」という選択は、単なるスペックの比較以上にライフスタイルや価値観を映し出す問いです。中でも「ヨンフォア(CB400FOUR)」のような昭和の名車に惹かれるのは、機械としての美しさや当時の雰囲気に魅せられた証。今回は現行の信頼性と快適さを持つW650と、160万円で現状販売されているヨンフォアという選択肢を比較しながら、後悔しない選び方を考えていきます。

ヨンフォアとはどんなバイクか?

ホンダCB400FOUR、通称「ヨンフォア」は1970年代に登場したネイキッドバイクの名車。特徴的な集合マフラーやコンパクトな車体、空冷直列4気筒エンジンが魅力です。中古市場ではその希少性と人気から年々価格が高騰し、状態が良ければ200万円を超えることもあります。

「現状販売」とある場合、多くは整備なし・保証なしの前提。160万円という価格設定はやや中間帯で、即決は難しい判断が求められます。

W650の安定感と現実性

一方のW650はカワサキの誇るレトロスタイルの現行バイク。見た目はクラシックですが、実際には2000年代以降のテクノロジーで構成されており、メンテナンス性やパーツ供給、快適性はヨンフォアに勝ります。

長距離ツーリングや通勤など「使う」ことを前提にするなら、W650は非常に現実的な選択です。現在、絶好調という状態であれば、なおさら手放す前によく考えるべきでしょう。

旧車所有で直面する3つの課題

  • 維持費と部品供給:ヨンフォアは純正部品が少なく、修理には中古部品やリプロ品を探す必要があり、費用も高額になることがあります。
  • 信頼性:現状販売車両は納車後に不具合が出るリスクも覚悟が必要です。セルが回らない、オイル漏れ、電装系のトラブルは旧車では日常茶飯事です。
  • 整備知識の必要性:オーナー自身がある程度の整備知識や工具を持っているか、信頼できるショップが近くにないと維持は難しいです。

仮に自走での長距離移動を想定するなら、予備知識と万全の整備が欠かせません。

旧車に惹かれる気持ちと向き合う

ヨンフォアに惹かれるのは、「所有することそのもの」が価値になるバイクだから。停めて眺めて良し、走って良し、そして人に語れる存在。機械というよりは“趣味の対象”です。

愛機W650が「使える趣味」だとすれば、ヨンフォアは「飾れる趣味」でもあります。どちらもバイクですが、求める価値に違いがあります。

「買い」かどうかの判断基準

以下に当てはまるなら、ヨンフォアは検討する価値ありです。

  • 旧車を扱える整備環境がある(もしくは信頼できるショップと繋がりがある)
  • 突然の故障やトラブルに対して心の余裕と予算がある
  • ツーリングよりも所有感やレストアを楽しみたい

逆に、日常の足や週末のツーリングメインで使用したいなら、W650を維持する方が合理的です。ヨンフォアは“日常使い”よりも“趣味性”が重視されるバイクなのです。

まとめ:選ぶのは「自分の価値観」

ヨンフォアとW650、どちらも魅力的で正解はひとつではありません。今の自分が「どうバイクと付き合いたいか」が、選ぶべき答えです。ヨンフォアが人生のチャレンジであり冒険なら、それを楽しめる余裕があるときに飛び込むのもまた醍醐味。逆に、今ある快適なバイクライフを大切にしたいなら、W650と向き合い続けるのも素晴らしい選択です。

バイクは単なる乗り物ではなく、人生を豊かにするパートナー。だからこそ、どちらを選んでも、自信を持って楽しみましょう。

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