ミラバンにロールケージを入れたら4ナンバーのままでいられる?貨物登録維持のポイントを解説

カスタマイズ

ミラバンなどの軽バンをベースに、ロールケージを組んで走行性能や安全性を高めたカスタムは、モータースポーツ好きや走り屋に人気です。しかし、その改造が原因で「4ナンバーの貨物登録が維持できるのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。この記事では、ロールケージと4ナンバー登録の関係について詳しく解説します。

4ナンバー軽貨物の登録要件とは?

軽自動車でも「4ナンバー」は商用車(貨物)として登録されている車両に割り当てられます。主な条件には以下のようなものがあります。

  • 荷室の床面積が全体の2分の1以上ある
  • リアシートが簡易であり、収納性を持っている
  • 荷室と乗員スペースが明確に分離されている

これらを満たしているかどうかが、構造変更や車検時に厳しく見られます。

ロールケージを装着するとどうなる?

ロールケージは車両の骨格を強化するパーツで、一般的に室内空間を貫通するように取り付けられます。その結果、荷室の一部にフレームが干渉し、積載スペースが狭まる可能性があります。

特に6点式や8点式など、フルに組み込むタイプでは荷室の床面積が制限を下回る場合があり、4ナンバー要件を満たせなくなる可能性があります。

実際に構造変更が必要になるケース

ロールケージの取り付け方によっては、車検時に「貨物」としての基準を満たさず、構造変更を求められることがあります。その場合、1ナンバー(普通貨物)または5ナンバー(乗用)へ登録変更になる可能性もあります。

このような構造変更には陸運局での手続きと審査が必要で、保険料・自動車税・車検期間にも影響が出るため注意が必要です。

ミラバンにロールケージを装着した事例

あるユーザーは、ミラバンに6点式ロールケージを組み込んだ状態で4ナンバーを維持しつつ公認車検を取得しました。このケースでは、荷室床のスペースを確保するようにケージのフレームを工夫し、規定をギリギリクリアしています。

一方で、リア全体に補強バーを張り巡らせてしまったケースでは、貨物としての機能が損なわれ、4ナンバーを維持できなかったとの報告もあります。

カスタムと車検・保険の注意点

ロールケージを装着すると車両の構造に大きく関わるため、必ず公認申請(構造変更)を通す必要があります。また、保険会社によっては改造車扱いとなり、補償対象外になることもあるため、加入時に内容を確認しておきましょう。

ナンバー変更に伴い、任意保険料や重量税・車検期間が大きく変わるため、トータルコストも考慮して計画することが大切です。

まとめ:遊べる軽自動車でも制度の理解が重要

ミラバンにロールケージを組んでも、設置方法や構造次第では4ナンバーのまま維持することも可能です。ただし、そのためには荷室面積の確保や公認申請など、ルールに沿った対応が不可欠です。

「遊べる軽」を目指すなら、制度と改造のバランスを意識して、安全・合法に楽しむことが大切です。

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