カー用品店で目にするヒューズホルダーには、ミニ平型・平型・ガラス管などさまざまな種類が並んでいます。どれを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、それぞれのヒューズホルダーの違いと使い分けのポイントを解説します。
ヒューズの基本構造と役割
ヒューズは電装回路の異常な電流(ショートなど)から車両や機器を守るための安全装置です。所定の電流を超えると内部の導線が切れて回路を遮断する仕組みです。
ヒューズホルダーは、ヒューズを取り付けるためのケースや配線を接続する部品で、用途に応じた形状・サイズのものを使用します。
ミニ平型・平型・ガラス管ヒューズの違い
ヒューズの種類はサイズと形状によって分類されます。それぞれに適した使用環境があります。
- ミニ平型:コンパクトで最近の車種に多く使用。狭いスペースにも収まりやすい。
- 平型:一般的なサイズ。国産車の標準的なヒューズとして広く使用。
- ガラス管:円筒形の透明なガラス製。旧車や一部のバイク、オーディオ機器で使用される。
これらは大きさだけでなく、取付方法や電気抵抗の特性にも違いがあるため、適合するヒューズボックスやホルダーを選ぶ必要があります。
ヒューズ容量と性能の違い
ヒューズの容量(定格電流)は、ヒューズ本体に明記されています。容量が異なると許容電流が変わるため、「大は小を兼ねる」では済まされません。
例えば10Aの回路に20Aのヒューズを使うと、本来の保護機能を果たさず、機器の故障や火災の原因にもなります。逆に容量の小さいヒューズでは、正常な電流でも切れてしまいます。
用途別の使い分け方
ヒューズホルダーは、用途やスペース、配線のしやすさに応じて選びます。
- エンジンルームや防水性が必要な場所:防水タイプのヒューズホルダー+ミニ平型や平型
- 内装アクセサリー:ヒューズ電源取り出しにミニ平型が便利
- 旧車やバイク:配線済みのガラス管ホルダーが適していることが多い
取付場所に応じて、配線の出しやすさや固定方法も選択のポイントになります。
ヒューズ選びで注意すべきポイント
ヒューズ選びで重要なのは、「車種に適合したサイズ」「定格電流」「耐熱性」「防水性(必要に応じて)」の4点です。
また、ヒューズを追加する場合は、既存回路の容量にも注意が必要です。シガーソケットの増設やドラレコ用などに使用する際は、配線も適切に分岐し、ショート防止のためにヒューズを必ず入れましょう。
まとめ|自分の車に合ったヒューズを安全に選ぼう
ミニ平型・平型・ガラス管といったヒューズの種類にはそれぞれ適した用途と特徴があります。大きさや容量の違いだけでなく、取付方法や安全性にも影響を与えるため、目的に応じて正しいものを選びましょう。
不安な場合は、車種別のヒューズ適合表を確認するか、専門店スタッフに相談するのが確実です。安全第一で、正しくヒューズを使いましょう。
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