なぜ今、カワサキW650の中古価格がW800に迫るのか?背景と魅力を徹底解説

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クラシカルなスタイルと独特のバーチカルツインサウンドで人気を集めるカワサキWシリーズ。近年、中古市場においてW650の価格がW800と大差なくなってきたという声が多く聞かれます。本記事では、W650の価格上昇の背景とW800との違い、両車の魅力を掘り下げていきます。

W650とW800の中古価格が接近する理由とは?

W650は1999年〜2008年にかけて販売されたモデルで、現在では製造終了から15年以上が経過しています。状態の良い車両が希少になってきたことや、年々高まるクラシックバイク人気により、プレミア価格が付くケースも少なくありません。

一方、W800は2011年以降も新型が販売されており、モデル数・玉数ともに比較的多いため、一定の価格帯に落ち着いていることが多いです。結果として、良質なW650がW800並み、もしくはそれ以上の価格で取引されることもあります。

W650とW800の基本スペック比較

項目 W650 W800
排気量 676cc 773cc
最大出力 50ps/7000rpm 48ps/6000rpm
ミッション 5速 5速
キックスタート あり なし(FI化)

W650はキャブレター式+キックスタート搭載という往年のバイクらしさが魅力で、「あえて不便を楽しむ」ことができるモデルです。対してW800はFI(フューエルインジェクション)搭載で始動性や燃費面が改善され、日常使いに向いた設計となっています。

W650が支持される3つの理由

1. クラシックなスタイルの完成度
W650は往年の英車「BSA」「トライアンフ」などの雰囲気を強く持ち、クロームパーツの多用や曲線的なデザインは「乗る工芸品」とも称されるほど。

2. キックスタートのロマン
FI化されたW800にはないキックスタートを搭載し、クラシックバイクファンにとっては操作そのものが魅力。ライダーのこだわりや所有欲を強く満たしてくれます。

3. バーチカルツインの鼓動感
同じバーチカルツインエンジンでも、W650はキャブ車特有のトルク感やサウンドが色濃く残っています。「音を楽しむ」ならW650の方が響きが心地よいという声もあります。

W800のメリットと再評価される理由

W800はW650をベースに改良が加えられ、実用性と快適性が大きく向上しています。FI化による始動のしやすさや環境性能の向上、ABSやアシストスリッパークラッチといった装備も充実。

また、カフェスタイル・ストリートスタイルなどバリエーションも豊富で、ライフスタイルに合わせた選び方ができるのも魅力です。

中古市場での選び方のポイント

価格が近い今だからこそ、自分の好みやライフスタイルに合ったモデルを選ぶことが大切です。キックやキャブに憧れるならW650、ツーリングや街乗りで快適さを求めるならW800がおすすめです。

走行距離、メンテナンス履歴、外装の状態など、チェックすべきポイントは多岐にわたります。信頼できるショップや専門店で相談するのも失敗しないコツです。

まとめ:W650とW800、それぞれの価値を見極めよう

W650の価格高騰は、単なるプレミアではなく「バイクらしさ」に価値を見出すライダーからの需要によるものです。逆にW800は現代的な性能とクラシックデザインを両立させた優等生モデル。

どちらも素晴らしいモデルであり、選ぶポイントはあなたが何を大切にするかに尽きます。バーチカルツインの鼓動を感じながら、じっくりと理想の1台を見つけてみてください。

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