タイヤサイズを変更する際に最も重要なのが“外径”の一致です。外径が変わると、見た目だけでなくスピードメーターの誤差や車高、乗り心地、安全性にも影響します。本記事では、245/35R20と同じ外径を保ちつつ、17インチホイールに変更する場合に必要な扁平率を詳しく解説します。
まずは基準となる245/35R20の外径を把握しよう
245/35R20の外径は、以下のように計算されます。
外径 = (245 × 0.35 × 2) + (20 × 25.4) = 85.75mm × 2 + 508mm = 約679.5mm
この外径に近い17インチタイヤを選ぶのが、車高を維持するための基本です。
235/50R17の外径はどれくらい?
次に、235/50R17の外径を計算します。
外径 = (235 × 0.50 × 2) + (17 × 25.4) = 117.5mm × 2 + 431.8mm = 約666.8mm
約12.7mm低くなるため、車高が6mm以上下がる計算になります。
235/70R17だとどうなる?上げすぎ?
235/70R17の外径も見てみましょう。
外径 = (235 × 0.70 × 2) + (17 × 25.4) = 164.5mm × 2 + 431.8mm = 約760.8mm
これはかなり外径が大きく(約81mm増)、車高が4cm以上上がってしまい明らかにオーバーサイズです。
適正サイズに近いのは235/55R17〜235/60R17
適正な外径を目指すなら、235/55R17や235/60R17が候補になります。
- 235/55R17 → 外径 約690.3mm(+10.8mm)
- 235/60R17 → 外径 約714.8mm(+35.3mm)
235/55R17が最も近く、実用上も違和感の少ないサイズといえるでしょう。
注意点:タイヤサイズ変更はホイール幅・車両クリアランスも考慮
外径だけでなく、扁平率が上がるとタイヤの厚みが増し、フェンダー干渉や操舵時の接触リスクも上がります。
また、タイヤ幅やホイールのオフセット、ストラットやアームとのクリアランスも必ず確認してください。現車合わせが重要です。
まとめ:245/35R20に近い17インチタイヤは235/55R17がベストバランス
– 245/35R20の外径は約679.5mm
– 235/50R17はやや小さめ、235/70R17は大きすぎ
– 外径を近づけたいなら235/55R17がおすすめ
– フェンダークリアランスや走行安全性も要チェック
ホイールサイズ変更時は、見た目やコストだけでなく、走行性能と法規適合も忘れずにチェックして最適なサイズを選びましょう。
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