原付免許から原付二種(普通二輪小型AT)へのステップアップで知っておきたい学科免除のポイント

運転免許

原付免許をすでに持っている方が、原付二種と呼ばれる「普通二輪小型AT免許(排気量125cc以下)」を取得する際、学科試験が免除されるのかは多くの方が気になる疑問です。実際の免許取得制度は都道府県や試験場によって細かい差異があるものの、一定のルールと流れがあります。本記事では、原付から原付二種へのステップアップを検討する方に向けて、学科試験の免除や取得方法の違いなどをわかりやすく解説します。

原付と原付二種の違いを正しく理解しよう

原付免許は50cc以下のバイクに乗れる免許で、16歳から取得可能です。一方、原付二種(第一種原動機付自転車の次のステップ)は51cc〜125ccのバイクが対象で、高速道路や二人乗りはできませんが、法定速度は60km/h、そして二段階右折が不要になるなど、利便性が高まります。

また、原付二種は「小型限定普通二輪免許」とも呼ばれ、AT限定・MT両方の選択肢があります。多くの方はAT限定で取得する傾向があります。

原付免許があると学科試験は免除される?

結論から言えば、原付免許を保有していても、原付二種を「運転免許試験場」で一発試験で受験する場合、学科試験は原則再度受ける必要があります

ただし、「指定自動車教習所(指定教習所)」に通う場合は、原付免許があると学科教習の一部が免除される可能性があり、試験場での学科試験そのものが免除される制度があります。つまり、「教習所ルート」であれば学科試験免除が期待できます。

原付免許所持者に対する教習の短縮措置

教習所で原付所持者向けに用意されているのが「学科教習一部免除コース」。通常、小型AT免許の取得には学科教習26時限(MTは学科26+技能19)が必要ですが、原付所持者の場合、10時限程度に短縮されることがあります。

これは原付免許取得時に既に交通法規の基礎を学んでいるとみなされるためであり、時間も費用も抑えられる大きなメリットです。

教習所と試験場の取得ルートの違い

学科試験免除を受けたい方には「指定教習所に通う」ルートが最も確実です。指定教習所で修了した場合、卒業証明書を持って運転免許試験場に行けば、技能試験と学科試験が免除され、視力検査と写真撮影のみで免許が交付されます。

一方、運転免許試験場で一発試験を受ける場合は、たとえ原付免許があっても学科試験を再度受け、合格しなければなりません。費用は抑えられますが、合格率が低い点がデメリットです。

実例:原付免許所持者が小型ATを取得したケース

たとえば、東京都内の教習所に通ったAさんは、原付免許を持っていたことで、学科教習は通常よりも大幅に少ない時限で済み、技能教習も必要最低限で完了。結果的に費用は約9万円、通学期間は2週間程度でした。

一方、埼玉県の運転免許試験場で一発試験に挑んだBさんは、学科と技能で4回ずつ受験し、合格までに約3ヶ月かかり、結局試験料や交通費を合わせると約6万円に。時間の消耗が一番のネックだったそうです。

まとめ:原付免許所持者は教習所利用で学科免除を狙おう

原付免許を持っている場合、原付二種の取得では「教習所を利用すれば学科試験が免除される可能性が高い」ことを理解しておくと良いでしょう。特に時間や手間をかけたくない方には教習所ルートがおすすめです。

学科免除を活かして効率よくステップアップし、より自由なバイクライフを楽しんでください。

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