バイクの車検時に必要となる「自賠責保険証明書」。中古バイクを個人店で購入した場合、保険の加入手続きが店か購入者かで異なり、証書が手元にないまま時間が過ぎてしまうことも珍しくありません。この記事では、自賠責保険の証書が見つからないときにどこへ問い合わせればよいのか、再発行の方法や確認の手順を解説します。
そもそも自賠責保険は誰が加入する?
新車・中古車問わず、バイクを購入した際は自賠責保険への加入が法律で義務付けられています。通常、販売店が加入手続きを代行するケースが多く、その場合は納車時に保険証明書が渡されます。
しかし、個人店や小規模な販売店では、購入者に加入手続きを委ねるケースもあります。このため、「自分で加入した覚えがない」という状況でも、店側が手続きしていた可能性も考えられます。
まずは購入したバイク店に問い合わせよう
保険証が見つからない場合は、最初にバイクを購入した販売店へ連絡しましょう。以下の点を尋ねるとスムーズです。
- 自賠責保険には誰が加入したのか
- 保険会社はどこか
- 証明書の引き渡しはあったか
店舗によっては控えを保管していたり、保険会社名を教えてくれる場合もあります。
加入先の保険会社がわからない場合の確認方法
販売店が不明・連絡不能の場合は、「損害保険料率算出機構」という団体で契約照会が可能です。以下の情報を用意しておきましょう。
- 車台番号
- ナンバープレートの番号
- 所有者の氏名・住所
照会には数日かかることがありますが、確実に保険会社を突き止める手段として有効です。照会フォームは損害保険料率算出機構の公式サイトから申し込みができます。
保険証明書を再発行してもらうには?
保険会社が判明したら、契約者本人が直接保険会社へ再発行を依頼します。必要な書類は会社によって異なりますが、概ね次のものが求められます。
- 本人確認書類(免許証など)
- 車検証または軽自動車届出済証
- 車台番号などの車両情報
保険証明書は再発行に1週間ほどかかることがあり、車検日が近い場合は早めに手続きをしましょう。
任意保険とは別物なので要注意
「任意保険に加入した記憶がある」という方も注意が必要です。自賠責保険は対人補償のみの強制保険であり、任意保険(対物・車両・搭乗者補償など)とは完全に別です。
任意保険の契約をした保険会社に問い合わせても、自賠責保険の加入先は確認できない場合が多いため、自賠責加入先は別ルートで確認する必要があります。
まとめ|自賠責保険が見つからないときの行動ステップ
中古バイクで自賠責保険証が見つからないときは、以下の手順を踏むと確実です。
- ① 購入したバイク店に連絡して加入状況を確認
- ② 保険会社が不明なら損害保険料率算出機構で照会
- ③ 判明したら保険会社に再発行を依頼
- ④ 車検前に間に合わせるよう早めの対応を
もし自賠責に未加入だった場合、車検は通らず、公道走行も違法となってしまいます。不安な場合は、今すぐ確認を進めましょう。
コメント