カワサキZ1やZ2、スズキGT550・GT380といった名車に共通する純正フロントディスクブレーキ(丸型)には、交換時に選択肢が限られます。その中でも人気のある3ブランド〈デイトナ赤パッド・キタコ・ベスラ〉を比較し、それぞれの特徴やおすすめの使用シーンを詳しく解説します。
旧車に使うブレーキパッドの選び方:まずはここから
旧車に使うブレーキパッドは、性能だけでなく「フィーリング」「初期制動の立ち上がり」「耐久性」も選定ポイントです。丸型ディスクは現行車に比べて熱容量が小さく、ブレーキ性能に敏感な車種です。
街乗り重視なら「初期の効き」、峠道などスポーツ志向なら「コントロール性と耐フェード性」が重要になります。
デイトナ 赤パッド:定番中の定番、街乗り向けの安心感
特徴:赤パッドは和光ケミカルと共同開発されたロングセラーで、温度変化に強く、初期制動がマイルドなため街乗りに最適です。
おすすめのユーザー:ツーリング主体で、旧車の扱いに不安があるビギナーにも向いています。雨天時でも効きが安定しています。
一方で、熱が入った後のフィーリングはやや甘めなので、峠を攻めたい方には物足りなさも。
キタコ:コスパに優れた万能型、街乗りから峠まで
特徴:キタコのパッドはOEM供給元がしっかりしており、品質が安定しています。価格も控えめで、初期制動・耐摩耗性・静粛性のバランスが良いのが特長。
個体差も少なく、リピート率も高いため「とりあえず失敗したくない」ユーザーにもおすすめです。
Z1/Z2用の純正キャリパーとの相性もよく、ノイズも少ないのが魅力です。
ベスラ:走りにこだわるならこの一択
特徴:高い制動力と耐フェード性が特徴で、特に峠道やスポーツ走行を楽しむライダーから人気があります。
Zシリーズに装着すると、現代のブレーキに近いリニアな感覚が得られます。その反面、冷間時の効きがやや弱い点や、ローターへの攻撃性もやや高い傾向があります。
街乗りメインには少しオーバースペックな印象もあるため、使用目的を明確にすると選びやすくなります。
実際のユーザー評価・レビューから見る違い
ブランド | 初期制動 | 耐熱性 | ノイズ | 価格帯 |
---|---|---|---|---|
デイトナ 赤 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 中 |
キタコ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 安 |
ベスラ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | 高 |
※上記はユーザー投稿やバイク専門誌を基にしたおおよその傾向です。
まとめ:自分の乗り方に合ったパッド選びが鍵
カワサキZ1/Z2、スズキGT550/GT380などは、制動力よりもフィーリングが重要なバイクです。
街乗り重視なら「デイトナ赤」や「キタコ」、スポーツ寄りなら「ベスラ」というように、使い方に応じて選ぶのが賢明です。
今後も手に入りにくくなる部品だからこそ、性能・価格・耐久性のバランスを考えた選択をおすすめします。
コメント