AF35(ライブディオ)のレストアを考えている方にとって、ZXフォークの流用は定番カスタムのひとつです。見た目のスポーティさやディスクブレーキ化による制動力アップを狙えるため、人気のカスタムですが、実際にパーツがそのまま使えるのか不安な方も多いはず。この記事では、無印AF35にZXのフロントフォークを流用する際の互換性や注意点について、具体的に解説します。
AF35無印とZXフォークの基本構造の違い
AF35は基本的に前期型と後期型(ZXを含む)に分かれており、特にフロント周りの構造に違いがあります。無印はドラムブレーキ仕様、ZXはディスクブレーキ仕様です。
そのため、ZXのフロントフォークをそのまま無印AF35に移植するには、ディスクブレーキ周りの部品も併せて準備する必要があります。
ホイール・キャリパー・カラーの互換性
ZXフォークは基本的にZXホイールとの組み合わせが前提です。無印AF35のドラム用ホイールはディスク取り付け部がないため、ZX用ホイールに変更が必要になります。
キャリパーもZX純正か互換性のあるディスク用が必要です。また、アクスルシャフトやスペーサー(カラー)も長さや径が異なるため、そのままでは装着できない可能性が高いです。
実際の作業でよくあるトラブル例
- キャリパーがディスクローターと干渉する
- ホイール幅が合わず、左右のバランスが取れない
- メーターギアの互換性がなくスピード表示不可になる
特にホイールとキャリパーの位置合わせには慎重な確認が必要で、社外パーツとの組み合わせ次第では調整加工が必要になるケースもあります。
おすすめの対応策
もっとも確実なのは、ZXのフロント周り一式(フォーク、ホイール、キャリパー、ローター、カラー類)を丸ごと移植することです。これにより、ポン付けに近い形で装着でき、トラブルも最小限に抑えられます。
また、ホイールやフォークの中古流通も豊富なので、予算に応じて良品を選ぶことが可能です。ネットオークションやバイクショップでのパーツ取り寄せも視野に入れましょう。
安全面と法的な注意点
カスタム後は必ずブレーキの効きやステアリングに違和感がないかを確認し、安全面のチェックはプロの整備士に依頼するのが安心です。
また、改造の内容によっては保安基準に適合しない可能性もあるため、公道走行前には必ず管轄の陸運支局に相談するか、専門店での整備・確認を受けましょう。
まとめ:パーツ選びと事前確認で安心カスタムを
AF35無印にZXのフロントフォークを装着する場合は、ホイール・キャリパー・カラーなどもZX用に揃えるのがベストです。構造的な違いを理解し、必要なパーツをきちんと準備することで、安全かつスムーズにカスタムを楽しめます。
- ホイールはZX用が必要
- キャリパーもZX用か互換性あるものを
- カラー類やメーターギアも要確認
無理な流用は危険を伴うため、疑問があれば専門ショップへの相談をおすすめします。自分だけのAF35を仕上げる第一歩として、ぜひ参考にしてください。
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