長期間保管したスペア車椅子のタイヤはいつまで使える?安全に使うための確認ポイントと寿命の目安

車検、メンテナンス

車椅子のタイヤは直接地面と接する重要なパーツであり、安全な走行や快適な使用感に大きく関わります。とくに、普段は使用していないスペアの車椅子を年に一度使う場合、そのタイヤの状態が気になるという方も多いでしょう。この記事では、スペア車椅子のタイヤの寿命目安や使用前のチェックポイントについて詳しく解説します。

車椅子タイヤの種類と寿命の基本

車椅子のタイヤには、主に「エアタイヤ(空気入り)」と「ノーパンクタイヤ(ソリッドタイヤ)」の2種類があります。一般的な耐用年数は以下のとおりです。

  • エアタイヤ:使用頻度に関わらず約3〜5年
  • ノーパンクタイヤ:5〜8年程度が目安

ただし、これらは「使用環境」や「保管状態」に大きく左右されるため、屋内保管であってもゴムの劣化やヒビ割れが進行する可能性があります。

長期保管による影響と劣化のサイン

長期間物置などで保管されたタイヤには、以下のような劣化症状が見られることがあります。

  • ゴム表面のひび割れ(クラック)
  • タイヤの硬化や変色
  • 空気漏れ(エアタイヤの場合)
  • 地面との接地部の平坦化(変形)

特に、直射日光が入る場所や湿度の高い場所では劣化が早まりやすくなります。黙視で異常がなければ短期間の使用は可能な場合もありますが、安全性を第一に考えるなら慎重に判断すべきです。

年1回だけ使うスペア車椅子、交換の目安は?

たとえば、「普段は使用しないが、年に1ヶ月程度スペア車椅子を使用する」といったケースでは、見た目の変化がなくても製造から5年以上経過しているタイヤは交換を検討した方が安心です。

実際に介護現場などでは、「5年を超えたノーパンクタイヤは、見た目がきれいでも硬化してグリップ力が落ちていた」といった報告もあり、定期的な点検と交換が推奨されています。

使用前の点検ポイントと安全対策

保管していたスペア車椅子を使う前には、以下の点を確認しましょう。

  • タイヤ表面に目立つ劣化やヒビがないか
  • ホイールにガタつきやゆるみがないか
  • エアタイヤの場合は空気圧の確認と補充
  • ブレーキとの接地面の摩耗状態

※少しでも不安があれば、使用を避けて専門店での確認をおすすめします。

タイヤ交換のタイミングと費用相場

タイヤの交換は専門業者に依頼するほか、自分でパーツを購入して交換することも可能です。ノーパンクタイヤ1本あたりの交換費用は3,000〜6,000円程度が目安です。

交換時には、左右ペアで同時に交換することで走行バランスや耐久性を保つことができ、快適な使用感が得られます。

まとめ:年1回の使用でもタイヤの安全確認は必須

スペアの車椅子であっても、タイヤは劣化しないわけではありません。年に一度の使用であっても、製造から5年を目安に状態を確認し、劣化が見られる場合は早めの交換が安全です。

ちょっとした点検とメンテナンスで、安心して乗り換え期間を過ごすことができます。今一度、物置に眠っているスペア車椅子のタイヤをチェックしてみましょう。

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