高級外車か資産価値ある貴金属か？600万円と500万円の使い道を真剣に考える

高額な買い物には夢がある一方で、現実的な価値やリスクも伴います。中古のメルセデス・ベンツSクラスと、純金の喜平ネックレス300g。どちらも500万〜600万円という高額な選択肢ですが、これらを「消費」と「資産」という観点で比較すると、意外な違いが見えてきます。

中古Sクラスの魅力と現実的な維持費

ベンツSクラスは、言わずと知れた高級車の代名詞。ラグジュアリーな装備と重厚感ある走りは多くの人の憧れですが、中古車でも高額であることは変わりません。

購入時600万円であっても、年間の維持費（税金、保険、車検、燃費、修理）で50万円以上かかることも珍しくありません。さらに新車時の1/3以下まで価値が下がっていることが多く、リセールバリューは低めです。

一方で、300gの喜平ネックレスは、そのまま「金の現物資産」として評価されます。たとえば2025年6月時点で1g約10,000円程度と仮定すると、300gで約300万円程度の地金価値が見込めます。

ただし、500万円の販売価格には加工費やブランド料が含まれており、売却時にそれらは回収できません。それでも地金価格に近い価格で売却できる可能性があり、現金化も比較的容易です。

ベンツSクラスは所有することでステータスを感じることができ、ビジネスや対外的な印象アップにもつながる可能性があります。一方、喜平ネックレスは普段使いには目立ちすぎる場合もあり、完全に資産や投資視点が中心になるでしょう。

つまり、「生活や仕事に必要な外的イメージを重視するか」「価値の保存・換金性を重視するか」で、判断は大きく分かれます。

ある会社経営者は、10年前にベンツSクラス（新車）を1,200万円で購入しましたが、6年後には下取り200万円と大きく価値を落としました。一方で、同時期に購入した金製の喜平ネックレスは購入時1g4,500円→現在1g10,000円超と倍以上になり、資産価値は上昇。

つまり、車は「使うもの」、金は「持っておくもの」という立場が顕著に表れた実例です。

600万円の中古Sクラスと500万円の喜平ネックレス、どちらが「正解」かは一概には言えません。ただし、「生活でどのように使うか」「将来どのように残したいか」を考えることで、自分にとって最適な答えが見えてきます。

見栄や憧れだけでなく、冷静に「そのお金が生きるかどうか」を判断する視点も大切です。