ブレンボ4ポットキャリパーをダブルで装着する際、最適なマスターシリンダー径を選ぶことは制動性能と操作性の両立に不可欠です。純正のままではタッチが硬すぎたり効きすぎたりすることもあるため、実際の選び方と調整ポイントを押さえておきましょう。
●マスター径が違うとどう変わる?
大きな径では少ない力でしっかり効く反面、レバーの遊びが減りタッチが硬くなりがち。
小さい径だと遊びやストロークが増えますが、どちらかというと制動力が不足します。
●ブレンボ純正RCSマスターガイド
ブレンボRCSでは以下目安が推奨されています:
・19mm:4ポット×2(30mm径ピストン除く)
・17mm:30mm径4ポット×2
・15mm:4ポット×1
[参照]
●実例から学ぶ最適径
例えばモトフレンドなど整備ショップでは、4ポットをダブルで使うなら19mm径が定番とされています。
一方4ポット×1でコントロール重視なら17mm、単ディスクであれば15mmも選択肢になります。
●なぜ19mmが定番か?
4ポットが2つで合計8ピストン、圧力配分が大きく変わるため、19mm径にすることでストローク量と効きのバランスが取りやすく、操作性も維持できるからです。
●選び方のポイントまとめ
構成 | おすすめ径 | ポイント |
---|---|---|
4ポット×2 | 19mm | 効き重視でレバータッチも適正 |
30mm 4ポット×2 | 17mm | やや控えめだがコントロール性◎ |
4ポット×1 | 15mm | 一枚ローター構成に最適 |
●調整も忘れずに
マスター径だけではなくレシオ(支点と作用点の距離)も大きく影響します。RCSなら18/20mmの切り替えで「効きの初期反応」を調整可能です。
まずは19mm+標準レシオから試し、違和感があれば17mmや15mmに変更するステップがおすすめです。
まとめ
ブレンボ4ポットキャリパーをダブルで装着するなら、最初は19mm径のマスターシリンダーを選ぶのが最もバランスが良いです。操作性が硬すぎたり効きすぎたりと感じた場合は、17mmや15mmへ調整し、フィーリング優先で選ぶのがポイントです。
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