原型をとどめないフルモデルチェンジ!別物に変貌した乗用車たち

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自動車業界では、数年ごとに行われるフルモデルチェンジによってデザインや機能が一新されるのが一般的です。しかし、中には「これは本当に同じ車名なのか?」と驚くほど、旧型の面影が消え失せたモデルチェンジも存在します。本記事では、そんな“原型をとどめない進化”を遂げた代表的な車種をご紹介します。

ホンダ・フィット:コンパクトカーの革命的進化

初代フィット(2001年)は、丸みのある可愛らしいフォルムと室内の広さが魅力のコンパクトカーでした。それが、2020年登場の4代目では先進的かつ柔らかいデザインに再構築され、インテリアの質感も大幅に向上。かつての“安価で実用的”という印象から“洗練されたライフスタイルカー”へと変貌を遂げました

特にヘッドライトのデザインは、初代・2代目と比べて完全に新しいアイデンティティを持っており、「別車種になったのでは?」と感じた人も多いはずです。

日産・ノート:質実剛健から先進派へ

初代ノートは2005年に登場し、実用性と走りのバランスが取れたモデルでした。ところが、2020年に登場した3代目では、e-POWER専用車となりパワートレインも電動化。

外観もシャープなLEDヘッドランプや台形グリルを採用し、かつての丸っこい姿とは真逆の印象に。都市型EVのような風貌になり、「これがノート!?」と驚いたユーザーも多く見られました。

トヨタ・プリウス:環境車の象徴から“カッコイイ車”へ

1997年に初代プリウスが誕生してから、プリウスは「エコカーの象徴」として多くの人に認識されてきました。しかし2023年登場の5代目ではデザインが大胆に一新。

「スポーツカーですか?」と思わず見間違うほどの低重心と流麗なフォルムを採用し、“地味”なイメージを払拭しました。特に若年層への訴求力が強くなり、「もはや別の車」と感じた人も多いのではないでしょうか。

スズキ・ワゴンR:背高軽から先進デザインへ

軽トールワゴンの代名詞だった初代ワゴンR(1993年)は、直線的で無骨なデザインでしたが、近年のモデルでは丸みを帯びたフロントフェイスと立体的なLEDテールランプを採用。

特にハイブリッド機構を搭載し始めた以降は、内装も質感高く進化し、もはや“安っぽさ”とは無縁。外観も含めて「これがワゴンRなの!?」と感じる変化を遂げました。

マツダ・アクセラからマツダ3へ:名称も一新

マツダのアクセラは2019年に「MAZDA3」へと名称変更され、外観・内装ともに“プレミアムコンパクト”として再構築されました。鼓動デザインの採用により、フロントからリアにかけての流れるようなラインと厚みのあるボディが特徴に。

内装も「BMWか?」と見間違えるほど高級感が増し、旧型アクセラのイメージから大きく脱却しました。

まとめ:モデルチェンジでここまで変わる!

自動車のフルモデルチェンジは、単なるデザイン変更ではなく“車そのものの価値”を再定義することがあります。特に近年の技術革新とデザイン志向の高まりにより、原型をとどめないほど変貌するケースが増加中です

同じ車名でも、時代のニーズやブランド戦略によってまったく別物になる――それが現代の車選びの面白さでもあります。

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