スズキ・グラストラッカー(NJ47A)はシンプルな構造ながらもカスタムやメンテナンスを楽しめるバイクとして人気があります。中でもフライホイールの脱着作業は、点火系整備やクランクケースの作業で避けて通れない工程です。この記事では、グラストラッカーのフライホイールを安全かつ確実に外すために必要な工具情報や作業の注意点を詳しく解説します。
グラストラッカーに適合するフライホイールプーラーのサイズ
グラストラッカー(NJ47A)に使用されているフライホイールは、汎用のM27×P1.0(正ネジ)のプーラーで対応可能です。このサイズは他のスズキ車(GN125やボルティなど)にも多く共通しており、バイク用としては標準的な部類です。
フライホイールプーラーはネジ込みタイプで、工具をフライホイール中央のネジ穴にねじ込むことで外側のプレッシャーで引き抜く構造となっています。
正ネジ・逆ネジの違いとグラストラッカーでの方向
プーラーやフライホイールを扱う際に注意すべきポイントのひとつが「ネジの方向」です。グラストラッカーのフライホイールは正ネジ(右回しで締まり、左回しで緩む)です。
稀にカワサキや一部の旧車では逆ネジ仕様がありますが、スズキ車の多くは正ネジを採用しているため、通常通りの力加減で緩めることができます。
実際の取り外し手順と注意点
フライホイールを外す際は以下の手順を守ると安全です。
- バッテリーのマイナス端子を外す(誤通電防止)
- プーラーをしっかりと正しいサイズでねじ込む
- インパクトではなく、手工具で慎重に力をかける
注意:インパクトレンチで無理に外すとフライホイールが割れたり、クランクシャフトを痛める恐れがあります。
プーラーの入手方法とおすすめ製品
Amazonやバイク用品専門店では「バイク用フライホイールプーラー M27×P1.0 正ネジ」として販売されています。例えば「DAYTONA」や「NTB」などのメーカーが出している製品は信頼性が高く、価格帯は1,000〜2,000円程度と手頃です。
中古市場やフリマアプリで購入する際は、ネジピッチと正ネジかどうかを必ず確認してから入手しましょう。
フライホイール脱着後に確認すべきこと
フライホイールを外した後は、裏側の錆・汚れやオイル漏れ跡の有無を確認するのがおすすめです。特にピックアップコイル周辺に異常がないかもこのタイミングで点検するとよいでしょう。
再装着の際は、トルクレンチで規定トルクを守って締め直すことが、長期的なトラブル回避につながります。
まとめ:正しい工具選びと手順で安心メンテナンス
グラストラッカー(NJ47A)のフライホイールは、M27×P1.0の正ネジ仕様のプーラーを使えばスムーズに取り外し可能です。構造を理解し、適切な手順を踏めば、DIYメンテでも十分対応可能な作業です。自信がない場合は専門ショップに相談するのも一つの方法です。
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