バイクの過去の走行距離は確認できる?車検証や記録簿から調べる方法を解説

車検、メンテナンス

中古バイクを検討する際、「年式の割に走行距離が少ない」と感じたことはありませんか?実際のところ、バイクの過去の走行距離をどこまで確認できるのかは重要なチェックポイントです。この記事では、車検証や整備記録簿などから走行距離を把握する方法について詳しく解説します。

車検証に記載される走行距離の履歴とは?

2004年(平成16年)以降、車検証には「前回車検時の走行距離数」が記載されるようになりました。ただし、これは「前回車検時のみ」の情報であり、それ以前の履歴までは遡れません。

たとえば、2010年式のバイクで2025年が7回目の車検だとしても、車検証からわかるのは1回前(6回目)時点の距離のみです。それ以前の車検履歴は車検証から直接知ることはできません。

整備記録簿や点検整備記録を確認しよう

中古車販売店や前オーナーが記録をしっかり残していれば、「整備記録簿(メンテナンスノート)」に車検や定期点検ごとの走行距離が記載されています。これを確認することで、過去の距離をある程度追うことが可能です。

例として、2010年式のバイクで、2013年・2015年・2017年…と車検ごとに記録が残っていれば、それをもとに走行距離の推移や整合性をチェックできます。

点検記録がない場合の確認方法

記録簿が残っていない場合でも、購入した店舗やディーラーで過去にメンテナンスを受けていれば、顧客データから記録を取り寄せられることがあります。また、国土交通省の運輸支局などに問い合わせることで、一部の走行履歴が確認できることもあります(有料のケースあり)。

ただし、民間業者での点検やユーザー車検では記録が残らないケースも多く、情報の正確性には限界があります。

オドメーター改ざんの可能性と注意点

走行距離が「少なすぎる」場合は、メーター改ざんのリスクも考えられます。特に古いバイクや業者の整備記録がない個人売買の場合には注意が必要です。

例えば、10年以上経過したバイクで1万キロ未満の表示があれば、メーター交換や改ざんを疑って整備記録や販売店の説明をしっかり確認しましょう。

走行距離だけに頼らない総合的なチェックが重要

走行距離は重要な指標の一つですが、それだけではバイクの状態を判断するには不十分です。整備状況や保管環境、転倒歴、エンジンの始動性なども総合的に確認することが大切です。

特に年式が古くても丁寧に整備されていたバイクは、走行距離が多くても良好な状態を保っていることがあります。

まとめ:情報を集めて慎重な判断を

バイクの過去の走行距離を正確に知るためには、車検証の履歴だけでなく、整備記録簿や販売店の情報も確認する必要があります。記録が残っていない場合には、状態のチェックや信頼できる販売店での購入が安全です。

購入前には疑問点を販売店に確認し、納得してから契約に進むことをおすすめします。

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