BMWは故障が多い?ポルシェとの違い・壊れやすいと言われる理由・維持費まで解説

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輸入車を検討するとき、「BMWは故障が多いのか」「ポルシェより壊れにくいのか」と気になる人は少なくありません。結論からいえば、BMWだから頻繁に故障する、ポルシェだから必ず壊れやすい、とブランド名だけで判断するのは適切ではありません。年式、モデル、エンジン、走行距離、整備履歴によって信頼性は大きく変わります。

一方で、BMWを国産大衆車と同じ維持感覚で考えると、修理費や消耗品費を高く感じやすいのも事実です。電子制御装備が多く、高性能なエンジンや足回りを採用するモデルも多いため、故障件数そのものよりも「一度不具合が出たときの費用が高い」ことが、故障が多いという印象につながりやすい面があります。

この記事では、BMWの故障に対する考え方を、ポルシェとの比較、新車と中古車の違い、維持費、保証制度まで含めて整理します。

BMWは「すぐ壊れる車」なのか

現在のBMWを一括して「壊れやすい車」と評価するのは難しいところです。近年のBMWはエンジン、トランスミッション、電子制御などの完成度が高く、新車で購入して適切にメンテナンスしていれば、日常的に故障を繰り返すことが前提の車ではありません。

実際、2025年にJ.D. Powerが中国市場で行った車両耐久品質調査では、プレミアムブランド部門でポルシェが2位、BMWが3位となっており、両ブランドとも上位に位置しています。もちろん中国市場の調査なので日本の使用環境へそのまま当てはめることはできませんが、少なくとも「BMWやポルシェは高級車だから必ず故障が多い」と単純化できないことは分かります。[参照:J.D. Power 2025 China Vehicle Dependability Study]

重要なのは、同じBMWでも3シリーズと7シリーズ、ガソリン車とPHEV、10年前の中古車と新車では、故障リスクも修理費も大きく違うという点です。

BMWが「故障が多い」と言われやすい理由

BMWが故障しやすいという印象を持たれやすい理由の一つは、機械としての複雑さです。BMWは比較的早い時期からターボ、可変バルブ機構、電子制御サスペンション、高度なインフォテインメント、各種運転支援などを積極的に採用してきました。

部品や制御装置が多くなれば、それだけ故障し得る箇所も増えます。また、故障診断に専用テスターが必要だったり、部品をユニット単位で交換したりすることがあるため、修理費が高額になりやすい傾向があります。

例えば国産コンパクトカーなら数万円で済む電装系修理でも、輸入プレミアム車では部品代や工賃を含めて10万円単位になるケースがあります。するとオーナーの印象としては「BMWは壊れる」となりやすいわけです。

ポルシェとBMWならどちらが故障しにくい?

ポルシェとBMWをブランド全体で比較して、どちらが明確に壊れにくいと断定するのは難しいです。両社ともモデル数が多く、使用目的も違うからです。

ポルシェ911のようなスポーツカーとBMW 3シリーズを比べても公平ではありませんし、カイエンとX5、マカンとX3のように同じカテゴリーで比較しても、年式やパワートレインによって評価は変わります。

また、ポルシェは高性能車として非常に高い耐久性を持つモデルがある一方、部品単価や整備費は高額になりやすい傾向があります。BMWも同様に、故障回数以上に「修理にいくら必要か」が所有時の負担を左右します。

BMWで気をつけたい代表的な故障・消耗ポイント

BMWで注意したい部位は年式やエンジンによって異なりますが、中古車では冷却系、オイル漏れ、電装系、足回りなどがチェックポイントになりやすいです。

冷却系ではウォーターポンプ、サーモスタット、ホース類など、エンジン周辺では各種ガスケットからのオイルにじみが問題になることがあります。また、電動装備が多いモデルではセンサー、パワーウインドー、ドアロック、ナビ・ディスプレイなどの不具合も考えられます。

ただし、これらはすべてのBMWに必ず発生するという意味ではありません。同じモデルでも整備履歴が良好な車と、消耗品交換を先送りしてきた車ではコンディションが大きく違います。

近年のBMWではエンジン自体の評価が高いモデルも多い

BMWは現在、B48系4気筒やB58系6気筒など、複数モデルで共通化されたモジュラーエンジンを幅広く採用しています。特にB58直列6気筒ターボはBMWだけでなく、他メーカーとの共同開発車などにも採用されるなど、実績を積んでいるエンジンです。

そのため「BMWのエンジンは全部壊れやすい」という昔ながらのイメージだけで新しいモデルを判断するのは適切ではありません。

一方、エンジン本体が丈夫でも、周辺の冷却系やセンサー、補機類まで故障しないとは限りません。長く乗るなら、エンジン単体ではなく車全体の維持費を見る必要があります。

新車BMWなら故障リスクを過度に心配しなくてもよい

新車でBMWを購入する場合、故障への不安は中古車よりかなり抑えやすくなります。BMW Japanでは新車に3年間の新車保証を標準付帯しており、エンジン、トランスミッション、エアコン、ナビゲーション、パワーウインドーなど機能部品の不具合について所定の条件で保証が受けられます。[参照:BMW Japan・BMW CARE]

さらにBMWには新車延長保証があり、3年間の新車保証終了後も1年または2年間延長できます。2年延長を選べば、新車保証と合わせて最大5年間の保証を確保できます。[参照:BMW Japan・BMW新車延長保証]

新車購入で5年前後の乗り換えを想定しているなら、突発的な故障費用をかなり管理しやすい購入方法といえます。

BMWはメンテナンス費用も一定期間カバーされる

BMWでは新車購入時に「BMWサービス・インクルーシブ」が標準付帯され、最初の3年間について一定の点検・メンテナンスが提供されます。

対象にはエンジンオイル・フィルター交換、マイクロフィルター、ブレーキ液、スパークプラグ、ワイパーブレード、車両チェック、法定1年点検などが含まれます。モデルや条件によって対象項目は異なります。[参照:BMW Japan・BMWサービス・インクルーシブ]

そのため、新車のBMWは「輸入車なので買った直後から整備費が大量にかかる」というイメージとは少し異なります。むしろ保証・メンテナンス期間が終了した後から、維持費の差が出やすくなります。

BMWは5年目以降から維持費を意識したい

新車保証やメンテナンスプログラムが終了する頃になると、車齢と走行距離に応じて消耗品や部品交換が増えてきます。

例えばタイヤ、ブレーキパッド、ブレーキディスク、バッテリー、足回りなどです。BMWでは高性能タイヤや大型ブレーキを採用するモデルが多く、これらの交換費用は一般的な国産車より高くなることがあります。

また保証期間終了後に電装品や冷却系の修理が発生すると、それまでほとんど維持費がかからなかった車でも突然10万円、20万円単位の支出になることがあります。長期所有では修理予備費を確保しておくと安心です。

Mモデルや高性能グレードは維持費も別物

BMWには通常モデルのほか、M PerformanceやBMW Mといった高性能モデルがあります。M240i、M340i、M3、M4などでは、エンジン性能だけでなくタイヤやブレーキ、足回りも高性能化されています。

こうしたモデルは必ず故障が増えるという意味ではありませんが、消耗品単価は上がります。例えば大径タイヤ4本や大型ブレーキディスクを交換すると、一般的な3シリーズより費用が高くなりやすいでしょう。

したがって「BMWの維持費」を考えるときは、ブランド平均ではなく、自分が購入するグレードで具体的な見積りを取ることが重要です。

中古BMWでは「安い車両価格」に注意

BMWは中古車になると新車価格から大きく値下がりするモデルがあり、高級車を手頃な価格で購入できる魅力があります。一方、購入価格が安いことと維持費が安いことは別です。

例えば新車価格700万円だったBMWが200万円で売られていても、部品代や整備費は「200万円の中古車基準」にはなりません。高級車として設計された部品を交換するため、修理費は元の車格相応になることがあります。

中古BMWで最も避けたいのは「安く買えたから維持費も安いだろう」と考えることです。車両価格だけでなく、保証、整備履歴、次回車検、タイヤ・ブレーキ残量まで確認して予算を組む必要があります。

中古車は年式より整備履歴が重要

同じ2018年式、同じ走行距離5万kmのBMWでも、定期的にディーラーや専門店で整備されてきた車と、故障するまで何もしていない車では状態がまったく違います。

購入時には整備記録簿を確認し、エンジンオイル、冷却系、ブレーキ、バッテリー、タイヤなどが適切に交換されてきたかを見ることが大切です。

BMW認定中古車「BMW Premium Selection」のように保証付き中古車を選ぶ方法もあります。多少車両価格が高くても、初めて輸入車を購入する人には保証のある車のほうが費用を予測しやすくなります。

短距離走行ばかりでも車には負担がかかる

年間走行距離が少なければ故障しないとは限りません。車は走行距離だけでなく、経年劣化でも部品が傷みます。

特にゴム製シール、ホース、バッテリー、タイヤなどは、走行距離が少なくても時間によって劣化します。また短距離走行ばかりではエンジンが十分暖まらず、バッテリーの充電も不足しやすくなります。

中古BMWを選ぶときは「低走行=絶対に良い車」と決めつけず、年数と使用状況も確認するとよいでしょう。

ポルシェも「故障が多い」と一括りにはできない

ポルシェについても同様です。911のようにスポーツ走行を想定しながら高い耐久性を持つモデルもあり、定期的に適切な整備をして長距離走行している車は珍しくありません。

一方、ポルシェは高性能部品を多数使用するため、故障したときや消耗品を交換するときの費用は高額になりやすいです。そのため「維持費が高い」という話が、「故障が多い」という評価に置き換わって広まることもあります。

BMWとポルシェを比較するなら、故障件数のイメージではなく、希望する具体的なモデル同士で保証・部品代・車検費用・消耗品費を比べる方が実用的です。

国産車よりBMWの方が必ず壊れるわけではない

国産車には信頼性の高いモデルが多く、部品代や整備網の面で維持しやすいのは大きなメリットです。しかし、すべての国産車がBMWより故障しないという単純な比較もできません。

近年の車は国産・輸入を問わず、ターボ、ハイブリッド、ADAS、電動装備などが増えて複雑化しています。国産高級車でも故障すれば高額になる電子部品はあります。

違いが出やすいのは、BMWなど輸入プレミアム車では部品価格やディーラー工賃が高くなりやすいことです。そのため故障頻度が同程度でも、オーナーが感じる経済的インパクトは大きくなります。

BMWを安心して所有するためのポイント

BMWの故障リスクを抑えて所有するなら、購入方法とメンテナンス計画が重要です。

購入・維持方法 ポイント
新車 新車保証とメンテナンスプログラムを活用する
長期所有 延長保証を検討する
中古車 整備記録と保証内容を確認する
高性能モデル タイヤ・ブレーキ費用まで事前に確認する
保証終了後 年間の修理予備費を確保する
異常発生時 警告灯や異音を放置しない

特に冷却水漏れやオイル漏れなどは、初期段階で対応すれば比較的小さな修理で済むものが、放置によって大きな故障につながる場合があります。

新車で3~5年乗るならBMWは比較的安心しやすい

初めてBMWを購入する人で故障が心配なら、新車または高年式の保証付き認定中古車が安心です。

現在のBMW新車には3年間の保証があり、延長保証によって最大5年間までカバーできます。また最初の3年間には一定のメンテナンスプログラムも標準付帯されています。BMW自身も、新車全モデルに3年間のサービス・パッケージを標準付帯すると案内しています。[参照:BMW Japan・Joy of Ownership]

そのため、3~5年程度で乗り換える前提なら、昔の輸入中古車のように「故障したらすべて自腹」というリスクをかなり減らせます。

まとめ|BMWは一概に故障が多いとは言えないが、修理費は高めに考える

BMWについて「ポルシェと同じように故障が多いのでは」と心配する必要はありますが、現在のBMWをブランド全体で故障の多い車と決めつけるのは適切ではありません。モデル、年式、パワートレイン、整備履歴によって信頼性は大きく異なります。

また、ポルシェについても「高級スポーツカーだから故障が多い」という単純な評価はできません。信頼性調査ではBMWとポルシェの双方がプレミアムブランドの上位に入る例もあります。

一方でBMWは一般的な国産車と比べ、純正部品、高性能タイヤ、ブレーキ、電子部品などの費用が高くなりやすいため、「壊れる回数」より「壊れたときにいくら必要になるか」を重視して考えるのが現実的です。

新車なら3年間のBMW新車保証とメンテナンス制度があり、延長保証を利用すれば最大5年間まで故障費用を管理しやすくなります。中古車では価格の安さだけで選ばず、整備記録と保証の有無を重視することが重要です。BMWに初めて乗る場合は、保証付きの新車または高年式認定中古車から始めると、輸入車特有の維持費リスクを抑えながらBMWの走りを楽しみやすいでしょう。

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