1年落ちの元ディーラー社用車を購入し、納車後はずっと手洗いしていると、「前のディーラーでは洗車機に何度も通されていたのでは?」「今さら1回くらいガソリンスタンドの洗車機を使っても平気?」と気になることがあります。結論からいうと、元ディーラー社用車だから洗車機を頻繁に使っていたとは断定できません。販売店によって手洗い、洗車機、外注など管理方法は異なります。一方、自動洗車機はメーカー自身も使用を想定している場合がありますが、ブラシによる細かな傷が付く可能性はゼロではありません。塗装状態をできるだけ美しく保ちたいなら手洗いが有利ですが、利便性を優先して状態の良い洗車機をたまに利用するという選択も現実的です。
- 元ディーラー社用車だから「洗車機にガンガン通していた」とは限らない
- 今ほとんど洗車傷が見えないなら、過去の洗車回数を気にしすぎなくてよい
- 自動洗車機は1回使っただけで傷だらけになるものではない
- 洗車機で問題になりやすいのは目立つ傷より細かな洗車傷
- 一方で最近の洗車機は昔よりブラシ素材が改良されている
- 実は手洗いでも方法が悪ければ洗車傷は付く
- 「1回だけ洗車機に入れてみる」は現実的な選択
- 洗車機に入れるなら汚れがひどい日は避ける
- 洗車機を選ぶなら設備が新しく利用者の多い店舗も候補になる
- コーティング施工車は施工店やメーカーの指示を確認する
- 洗車機へ入れる前に車種別の注意事項を確認する
- 手洗いを続ける価値が高い人と洗車機向きの人
- 元ディーラー車なら販売店に過去の管理方法を聞くのも一つの方法
- まとめ:1回の洗車機を過度に恐れる必要はないが、美観最優先なら手洗いを続ける
元ディーラー社用車だから「洗車機にガンガン通していた」とは限らない
ディーラーの社用車、試乗車、代車などは店舗ごとに管理方法が異なるため、車歴だけから洗車方法を推測することはできません。
実際にディーラーが洗車機を導入している例はあります。日産系販売店では、店舗ブログで布ブラシや柔らかいスポンジを使用した洗車機による洗車サービスを案内している例があります。[参照]
一方で、展示車や高級車、コーティング施工車などを手洗い中心で管理する店舗もあります。そのため「ディーラー車=必ず機械洗車」という認識は正確ではありません。
今ほとんど洗車傷が見えないなら、過去の洗車回数を気にしすぎなくてよい
中古車では、過去に何回洗車機へ入れたかを正確に把握できないケースがほとんどです。そのため現在の塗装状態を見る方が実用的です。
例えば強い照明や晴天時にボディを斜めから見ても、円形の細かな傷や白っぽい曇りがほとんど見えないのであれば、現時点で塗装状態は比較的良好と考えてよいでしょう。
過去に洗車機を使っていたとしても、ブラシの状態が良かった、洗車頻度が低かった、コーティングされていた、あるいは納車前に軽い磨きが入っていた可能性などもあります。見た目がきれいなら、「以前何回通したか」を推測するより今後の管理方法を決める方が大切です。
自動洗車機は1回使っただけで傷だらけになるものではない
一般的な現代の乗用車は、自動洗車機を一度使っただけで大きな傷だらけになるように設計されているわけではありません。メーカーの取扱説明書でも、自動洗車機を使用する際の手順が案内されている車種があります。
例えばトヨタの取扱説明書では自動洗車機を使用する際にドアミラーを格納するなどの注意事項を示しつつ、自動洗車機の使用自体を想定しています。ただし同時に、ブラシによって車体に傷が付き、塗装を損なう可能性があることも注意しています。[参照]
日産の取扱説明書でも同様に、自動洗車機ではブラシによる傷が付き、塗装の光沢が失われたり劣化を早めたりする可能性があると案内されています。[参照]
つまり、「1回入れたら大変なことになる」わけではないものの、「傷が絶対に付かない」とも言えないというのが現実的な答えです。
洗車機で問題になりやすいのは目立つ傷より細かな洗車傷
多くの人が心配する洗車機の傷は、金属で引っかいたような深い傷というより、光に当てると見える細かな線傷や円形状の洗車傷です。
特に黒、濃紺、濃い赤などの濃色車では、細かな傷でも太陽光や街灯の下で目立ちやすい傾向があります。白やシルバーでは同じ程度の傷でも比較的目立ちにくくなります。
カーコーティング専門店KeePer LABOの店舗ブログでも、洗車機のブラシで傷が入る場合があると説明しています。[参照]そのため塗装面を非常に重視する人が手洗いを選ぶことには合理的な理由があります。
一方で最近の洗車機は昔よりブラシ素材が改良されている
自動洗車機というと、硬いナイロンブラシで車を強くこする昔のイメージを持つ人もいますが、現在は布、スポンジ、柔らかい素材などを使用した機種も普及しています。
例えばENEOSのEneJet Washでは「スゴ布ブラシ」を使用する洗浄メニューが案内されています。[参照]
また日産系ディーラーでも柔らかいスポンジを使用した洗車機を紹介している例があります。[参照]したがって「洗車機なら全部同じ」ではなく、機種やブラシ素材、設備の管理状態によってリスクは変わります。
実は手洗いでも方法が悪ければ洗車傷は付く
「手洗い=無傷、洗車機=傷だらけ」という単純な関係ではありません。
例えば砂や泥が付いた状態でいきなりスポンジをこすったり、汚れたクロスを何度も使ったりすると、砂粒を塗装面に引きずって細かな傷を付ける可能性があります。
日産も手洗いについて、水をかけながら汚れを落とし、柔らかいスポンジ等を使用するよう案内しています。[参照]
丁寧な手洗いは洗車傷を抑えるうえで有利ですが、雑な手洗いより、適切に管理された新しい洗車機の方が結果的に傷を抑えられるケースもあります。
「1回だけ洗車機に入れてみる」は現実的な選択
普段は手洗いしているものの、忙しい日や冬場などに一度だけ洗車機を使いたいのであれば、それ自体を過度に避ける必要はありません。
特に現在の一般的な布ブラシ・スポンジブラシ式の機械で、泥や砂が大量に付着していない状態なら、1回の利用で肉眼で分かるほど大量の傷が生じる可能性は通常高くありません。
ただし「洗車傷を1本も増やしたくない」というレベルで外装を大切にしている場合は話が別です。その場合は、今まで通り手洗いを続ける方が後悔しにくいでしょう。
洗車機に入れるなら汚れがひどい日は避ける
洗車傷を抑えるためには、洗車機へ入れるタイミングも重要です。
例えば泥道を走った直後でボディに砂粒や泥が大量に付着している場合、そのままブラシでこすると細かな異物を引きずる可能性があります。
そのような場合は、先に高圧水などで大きな砂・泥を落としてから洗車する方が安全です。逆に軽いホコリや通常の雨汚れ程度なら、洗車機を使いやすい状態といえます。
洗車機を選ぶなら設備が新しく利用者の多い店舗も候補になる
洗車機を利用するなら、ブラシ素材や設備の状態を確認すると安心です。
ガソリンスタンドで「布ブラシ」「スポンジブラシ」「ノンブラシ」などと表示されている場合は、その方式を確認して選ぶとよいでしょう。スタッフがいる店舗なら、「この洗車機はどの素材のブラシですか」と聞くのも簡単な方法です。
設備更新が行われており日常的に多くの車が利用している店舗であれば、設備の管理状況を確認しやすいという利点もあります。ただし利用台数が多いから必ず傷が付かないという意味ではありません。
コーティング施工車は施工店やメーカーの指示を確認する
購入した車にガラスコーティングやディーラーコーティングが施工されている場合は、そのメンテナンス説明書も確認しましょう。
コーティングによっては洗車機使用可とされているものもあります。例えばKeePer LABOでは、コーティング商品によって洗車機使用について案内している例があります。[参照]
ただしコーティングがあるから塗装に絶対傷が付かないわけではありません。コーティング被膜にも細かな傷が入る可能性はあるため、外観を重視するなら洗車方法そのものを丁寧に選ぶ必要があります。
洗車機へ入れる前に車種別の注意事項を確認する
傷以外にも、自動洗車機ではミラー、アンテナ、ワイパー、スポイラーなどへの注意が必要です。
日産の取扱説明書では、車種によってドアミラーの格納、アンテナの取り外し、リヤワイパーやスポイラーへの注意などが案内されています。[参照]
車種によって条件が異なるため、初めて洗車機へ入れる前に取扱説明書の「洗車」「外装のお手入れ」欄を確認しておくと安心です。
手洗いを続ける価値が高い人と洗車機向きの人
洗車方法には絶対的な正解があるというより、「どこまで外観を重視するか」で選ぶのが合理的です。
| 重視すること | 向いている方法 |
|---|---|
| 細かな洗車傷をできるだけ避けたい | 丁寧な手洗い |
| 黒など傷が目立つボディ色をきれいに維持したい | 手洗い中心 |
| 短時間で洗車を終えたい | 自動洗車機 |
| 冬場・猛暑など手洗いが大変 | 自動洗車機 |
| 多少の細かな傷より便利さを優先 | 自動洗車機 |
今まで手洗いを続けていて、それ自体が負担になっていないのであれば、あえて洗車機へ切り替える必要はありません。
逆に「手洗いが大変で洗車する回数そのものが減っている」という場合は、洗車機を適度に利用して汚れを放置しない方が車をきれいに維持しやすいこともあります。
元ディーラー車なら販売店に過去の管理方法を聞くのも一つの方法
どうしても「前は洗車機だったのか」が気になるなら、購入した販売店に聞いてみる方法があります。
例えば「この車は社用車時代、洗車機で洗っていましたか、それとも手洗いでしたか」と尋ねれば、店舗管理車なら担当スタッフが把握している可能性があります。
ただし記録として残していない場合もあるため、明確な回答が得られないこともあります。その場合は現在の塗装状態を基準に判断すれば十分です。
まとめ:1回の洗車機を過度に恐れる必要はないが、美観最優先なら手洗いを続ける
1年落ちの元ディーラー社用車だからといって、過去に自動洗車機へ頻繁に通していたとは断定できません。ディーラーでも洗車機を使用する店舗は実際にありますが、手洗いや外注など管理方法は販売店によって異なります。
そして現在ほとんど洗車傷が見えないのであれば、過去の洗車方法を必要以上に気にするより、今のきれいな状態を今後どう維持するかを考える方が合理的です。
自動洗車機についてはメーカーも使用を想定していますが、トヨタや日産の取扱説明書でも、ブラシによる傷や塗装への影響が生じる可能性が案内されています。[参照][参照]
そのため、「1回くらいなら普通に利用できる可能性は高いが、細かな洗車傷が絶対に付かない保証はない」と考えるのが適切です。便利さを優先するなら、柔らかい布・スポンジ系ブラシの比較的新しい洗車機を選び、泥や砂が多い場合は先に予洗いするとよいでしょう。
一方、現状ほぼ無傷で、その状態をできる限り維持すること自体に満足感があるなら、今まで通り丁寧な手洗いを続けるのが最も後悔しにくい選択です。洗車機を使うかどうかは「車に使えるか」より、細かな傷のリスクと洗車の手軽さのどちらを優先するかで決めるとよいでしょう。


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