YAMAHAジョグのテールランプが停止中に消える原因とその対処法|古い2スト車に多い症状とは?

車検、メンテナンス

YAMAHAジョグをはじめとする古い2ストスクーターでは、信号待ちなどのアイドリング中にテールランプが消えてしまうという現象が報告されています。本記事ではその原因と対処法を実例とともに詳しく解説します。

テールランプが点灯しない症状の特徴

症状としては、エンジン始動中でも信号待ちなどアイドリング状態ではテールランプが消灯し、走行時や回転数が上がると再点灯するというものです。一方でブレーキランプは問題なく点灯する場合が多く、電球が完全に切れているわけではないように思われがちです。

このような症状がある場合、「電球切れ」だけでなく「電圧供給不足」や「整流器・レギュレーターの不調」などの可能性も考えられます。

原因①:電圧供給の特性によるもの

2ストジョグのような古いモデルでは、バッテリーを経由せず交流電源(AC)でテールランプが点灯している場合があります。この場合、アイドリング中の発電量が少ないと、テールランプに必要な電圧が供給されず、消えてしまうことがあります。

走行中に点くのであれば、発電はされているが低回転時の供給不足と考えるのが妥当です。

原因②:電球劣化による電力不足

テールランプ用の電球はフィラメントが徐々に劣化することで、必要な電力が点灯条件を満たさず消えたり点滅が不安定になったりします。ブレーキランプは点灯しても、テールランプのフィラメントだけが切れているケースもよくあります。

確認にはまず電球を外し、目視でフィラメントが断線していないかチェックし、必要であれば新品に交換しましょう。

原因③:レギュレーター/整流器の故障

発電はされているのにアイドリング中に電装が不安定になる場合、電圧を安定化させる「レギュレーター」や整流器の不良も疑われます。これが劣化していると、一定の電圧を維持できず、回転数が低い状態でのテールランプ供給が不安定になります。

このパーツは年式の古い車体ほど劣化しやすいため、10年以上経っている車両なら点検・交換を検討してもよいでしょう。

原因④:バッテリー弱りと充電系の不良

モデルによってはテールランプがバッテリーからの電源を使用している場合もあります。このとき、バッテリーが弱っているとアイドリング中は電圧が不足して消灯します。

充電電圧が13V以上に達していなければ、バッテリーや発電系統(ジェネレーター)のチェックが必要です。

対策まとめ:原因ごとのチェックポイント

原因 チェック項目 対策
交流電源車の特性 アイドリング中のみ消える 仕様と理解し様子を見る
電球劣化 フィラメントの断線 新品電球に交換
整流器/レギュレーター 発電不安定、電圧変動 部品交換
バッテリー不良 電圧チェック(12V以下) バッテリー交換

具体的な対処法の手順

  • ① テールランプの電球を新品に交換
  • ② 電圧測定器でアイドリング時と高回転時の出力をチェック
  • ③ レギュレーターや整流器の導通チェック
  • ④ バッテリーの電圧確認・交換

それでも改善しない場合、ショップでの診断をおすすめします。

まとめ:まずは電球と電圧を疑おう

YAMAHAジョグのような古い2ストバイクで「信号停止中にテールランプが点かない」場合、多くは電球の劣化か電圧供給の問題です。まずは電球交換を試み、それでも改善しない場合はレギュレーターや電装系のチェックを行いましょう。

古い車両でのこうした症状は珍しくなく、焦らず一つずつ確認すれば対処できます。安全のためにも早めの点検をおすすめします。

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