バイクでの長距離走行中、突然警察に停められてテールランプ切れを指摘される──そんな予想外のトラブルに見舞われた経験をお持ちの方もいるかもしれません。特に出発前には正常に点灯していたのに、走行中に切れてしまった場合などは納得がいかず、後で抗議を考えるケースもあります。本記事では、こうしたケースへの対処法や、今後同様のトラブルを避けるための実践的な予防策をご紹介します。
テールランプが走行中に突然切れる理由
テールランプの球切れは、意外にもよくあるバイクトラブルのひとつです。以下のような原因が考えられます。
- 電球の経年劣化によるフィラメントの断線
- エンジンや道路振動による接触不良
- 配線の断線やカプラーの腐食
- 発電系統のトラブルによる電圧の過大・過小
特に長時間走行時の振動や熱によって、直前まで正常に点灯していた球が切れるということは珍しくありません。
違反切符を切られた場合の対応と抗議の可否
道路交通法では、尾灯(テールランプ)は常時点灯が義務付けられており、点灯していなかった時点で整備不良車両として違反対象になります。たとえ直前まで点灯していたとしても、結果として切れていたならば、違反と判断される可能性が高いです。
後日、都道府県の交通反則通告センターや警察署に事情を説明して抗議することはできます。ただし、「走行中に切れた」「出発前は点いていた」といった主張が証拠として認められることは非常に稀で、違反取り消しが認められる可能性は低いのが現実です。
似た経験をしたライダーの体験談
インターネット掲示板やSNS上でも、「走行中に球切れで止められた」という投稿は珍しくなく、多くのライダーが似たような経験を共有しています。一部では「球切れは仕方がない」として反則金を支払い、そのまま修理したという方も多いです。
中には、ドライブレコーダーで出発前の点灯状況を記録していたことから、後日反則金の免除に成功した例も報告されています。
トラブルを避けるための予防対策
こうしたトラブルを未然に防ぐために有効な予防策は以下の通りです。
- テールランプの定期的な交換(LED化も有効)
- 出発前の点灯確認とともに、ドライブレコーダーやスマホで証拠映像を残す
- 予備の電球を車載しておく
- 走行後の点検や定期メンテナンスで配線をチェック
また、LEDランプに交換することで、寿命が長く振動にも強いため、長距離ツーリングや通勤用バイクには特におすすめです。
まとめ:突然の球切れにも冷静に、備えが重要
バイクのテールランプが走行中に切れた場合、どれだけ事前に確認していても違反と見なされることがあります。納得がいかない気持ちも理解できますが、法律上の判断では“その時点での状態”が基準となります。
それゆえ、トラブルに備えて予防策を講じることが最善の対策です。特に証拠となる記録や、定期的な整備を怠らないことが、違反リスクを最小限に抑える鍵となります。
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