TW200に社外の汎用マフラーを装着したものの、「思った以上に音が大きい」と感じる方は少なくありません。特に中華製マフラーではグラスウールの質が低く、消音性能が十分でないことが原因になる場合があります。そこで、適切なグラスウールへの交換や、必要に応じたバッフルの併用によって、快適な排気音にチューニングすることが可能です。この記事では、TW200におすすめのグラスウール素材と交換手順、あわせて音量対策のポイントをご紹介します。
グラスウールの役割と交換の重要性
マフラー内部に巻かれているグラスウールは、排気音を吸収・拡散させて音を抑える消音材の役割を果たします。中華製などの安価なマフラーでは、このグラスウールが薄手で断熱性も低く、排気音がこもらず直に響いてしまう傾向があります。
そのため、社外マフラーで音がうるさいと感じた場合、まずグラスウールを高品質なものに交換することで、大きく改善するケースが多いのです。
グラスウールの種類と選び方
主に以下の3種類の素材が使われています。
- グラスウール(ガラス繊維):コストが安く耐熱性も高いが、吸音性はやや控えめ
- スチールウール:耐久性と消音性に優れるが、やや重量がある
- バサルトウール:耐熱・耐振動性に優れ、高性能だが価格が高め
TW200のように中〜低速トルクを重視する車両では、密度の高いグラスウール or バサルトウールの方が排圧やトルク低下を抑えつつ音量を抑えるのに適しています。
TW200におすすめのグラスウール製品
以下に実績のあるグラスウール製品をいくつかご紹介します。
- DAYTONA(デイトナ)耐熱グラスウール
高温耐性650℃、密度もしっかりあり、純正マフラー並の音量まで落ち着かせたい方向き。 - POSH Faith サイレンサーグラスウール
高密度仕様で、ロール状で加工しやすく、初心者にも扱いやすい。 - KIJIMA 高耐熱グラスウールキット
コストパフォーマンス良好、DIY用途としても人気。
いずれも厚み3〜5cm前後、幅30〜50cm前後のロール状で販売されており、汎用マフラーに対応可能。購入前にマフラーの内径長さを計測しておくとカット作業もスムーズです。
エンドバッフルとの併用でさらなる静音化も
グラスウールだけで音量が不十分に抑えられない場合は、エンドバッフルの取り付けも併せて検討しましょう。取り付けはボルトオンの簡易なタイプが主流で、汎用マフラー用の内径に合わせたサイズを選ぶのがポイントです。
音質を「低音寄りでマイルド」に整えたい場合、バッフルとグラスウールの併用でかなり効果があります。ただし、排気抵抗が高まりすぎるとキャブレターのセッティングに影響するため、エアクリーナーやジェットの調整も必要になる可能性があります。
まとめ
TW200で社外マフラーの音が大きすぎる場合は、まずグラスウールの品質を見直すことが効果的です。DAYTONAやPOSHなど信頼性の高いブランドの耐熱グラスウールを使用することで、音量だけでなく音質の向上も期待できます。さらに必要に応じてバッフルを追加し、キャブセッティングでバランスを取ることで、心地よいサウンドと走りを両立することが可能です。初めての方でも比較的簡単にDIYできる内容なので、ぜひチャレンジしてみてください。
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