NDロードスターのドライビングを楽しむ中で、2速から3速へシフトアップした際に「カンッ」というような金属音が聞こえると、不安に感じる方も多いでしょう。特にクラッチを繋いだ瞬間に発生する金属の衝突音は、異常のサインである可能性があります。この記事では、その原因と具体的な対策について専門家の視点からわかりやすく解説します。
金属音の主な原因とは?
クラッチを繋ぐタイミングで金属音が出る場合、主に以下の要因が考えられます。
- ミッションマウントの劣化
- プロペラシャフトやデフのバックラッシュ過大
- クラッチ操作のタイミングミス
- ミッションオイルの劣化
特にNDロードスターは軽量ボディに対して駆動系の遊びが顕著に出るため、少しのズレでも「ガツン」とした音が響きやすい車種といえます。
ミッションマウントの劣化をチェック
NDロードスターのようなFR車では、ミッションマウントが緩んだり劣化した場合、シフトチェンジの際に過大な動きが発生し、金属音が発生することがあります。
走行距離が5万kmを超えている場合や、サーキット走行などで負荷がかかっている場合は、ミッションマウントの交換を検討するのも有効です。
デフのバックラッシュとプロペラシャフトの影響
デフ内部のバックラッシュが広がっていたり、プロペラシャフトのジョイント部にガタがあると、シフト時のトルク変化で「コンッ」という金属音が出やすくなります。
実際にある整備事例では、3速へスムーズに繋げても金属音が出るため点検したところ、プロペラシャフトのセンターベアリングが劣化していたというケースもありました。
クラッチ操作の改善で解消されることも
クラッチを完全に繋ぎきる前にアクセルを早く踏み込んでしまうと、ドライブトレインに急激な負荷がかかり、結果として異音を発することがあります。特にNDロードスターはレスポンスが良いため、タイミングのズレが如実に現れます。
クラッチミートをより丁寧に行い、アクセルの踏み込みはクラッチが完全に繋がった後に行う意識を持つことで、音が軽減されることがあります。
ミッションオイル交換も効果的
金属音が頻繁にする場合、ミッションオイルの劣化が原因のひとつである可能性も。特に純正オイルから高性能な75W-90や85W-140などのギアオイルに変更すると、金属音の減少やシフトフィールの改善が見込めます。
NDロードスターオーナーの中には、オイル交換だけで音がほとんど消えたという声もあります。
ショップやディーラーでの点検も検討
自分で確認が難しい場合や、明らかに異常と感じる金属音がする場合は、迷わずショップやディーラーで点検を受けましょう。
NDロードスターに詳しいショップでは、よくある金属音の発生箇所や調整方法を熟知しているため、迅速に原因特定と修理が可能です。
まとめ
NDロードスターで2速から3速へシフトした際の金属音は、ミッションや駆動系、クラッチ操作の問題など、いくつかの原因が考えられます。
・ミッションマウントやデフのチェック
・クラッチ操作の見直し
・ギアオイル交換の検討
・異常と感じたら専門ショップで点検
走行フィーリングを大切にするNDロードスターだからこそ、異音には早めに対応して、快適なドライビングを維持しましょう。
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