中古車を購入した際、「スペアキー付き」と記載されていたにもかかわらず、納車時に1本しか渡されなかったというトラブルは意外と少なくありません。数百万という高額な買い物だからこそ、納得できないまま泣き寝入りするのは避けたいところです。この記事では、スペアキーに関する契約の見直しポイントや交渉の具体的な方法を解説します。
中古車購入時に確認すべき「基本装備」とは?
販売店が提示する車両の「基本装備」欄には、ナビやETC、スペアキーなどの情報が記載されています。この項目は重要な契約内容の一部とみなされ、記載されている装備が納車時に付属していない場合、契約不履行として交渉の余地があります。
「スマートキー+スペアキー」と記載されていれば、スマートキーが2本付属しているという理解が一般的です。
スマートキーが1本しかない場合のリスクとは?
スマートキーを紛失した場合、スペアキーがなければドアの開錠もエンジン始動もできなくなります。さらに、ディーラーなどでの再発行には数万円〜10万円近い費用がかかる場合も。
トラブル時のリスクとコストを考えると、スペアキーの有無は価格交渉や安心感に直結する要素です。
「泣き寝入り」せずにできる3つの対応策
- ① 契約書類を再確認する
売買契約書や注文書に「スペアキー」と明記されていれば、書面による証拠として有効です。曖昧な表現であっても主張は可能です。 - ② 販売店に早期連絡・交渉
納車後すぐに不備を指摘することが重要です。スペアキーの追加提供またはスペアキー作成費用の一部負担など、対応の提案を求めましょう。 - ③ 第三者機関への相談
交渉が平行線の場合、「自動車公正取引協議会」や「消費生活センター」に相談することで、助言や調停を受けることができます。
販売店側の主張とその対応例
販売店によっては「最初からスペアキーがなかった」と主張するケースもあります。特に仕入れ先がオークションや業販経由の場合、スペアキーが紛失していることも。
こうした場合でも、契約書に明記されていれば販売側の説明責任が問われるため、毅然と対応する姿勢が大切です。
スペアキーがない場合の再作成費用の目安
スマートキーの再作成には車種や年式によって異なりますが、一般的な費用目安は以下の通りです。
車種 | 費用目安 | 納期 |
---|---|---|
トヨタ・ホンダ等 | 3万円〜6万円 | 即日〜1週間 |
輸入車(BMW・ベンツ等) | 6万円〜10万円以上 | 1〜2週間 |
スペアキーの追加をディーラーで行う場合は、車検証や本人確認書類が必要です。
まとめ:納得のいかない納車には「行動」が大切
数百万円を支払って手に入れた愛車。スペアキーが付いていないという小さな問題にも、しっかり向き合うことが大切です。
契約書の記載、販売店への早期連絡、第三者機関の活用など、冷静かつ根拠を持った対応が「泣き寝入り」を防ぐ鍵となります。
車は生活を豊かにするパートナー。納得して大切に乗り続けられるよう、少しの手間を惜しまないようにしましょう。
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