バイクの車検証をうっかり破ってしまった、濡れて文字が読めない、などの理由で再発行が必要になることは珍しくありません。ネット上では「手数料がかかる」といった情報も多く見られますが、実際に窓口で手数料を請求されなかったという声もあり、混乱する方も多いのではないでしょうか。
車検証の再発行にかかる一般的な手数料
基本的に、バイク・車を問わず車検証の再発行には手数料350円(印紙代)が必要です。手数料は運輸支局で購入する印紙で支払います。
この金額は全国一律で、再発行理由が破損・汚損・紛失などの場合でも原則変わりません。
なぜ「無料だった」と感じるケースがあるのか?
再発行当日に「以上です、お疲れ様でした」と言われて支払いせずに終わった方の多くは、窓口で印紙代を徴収されず、他の場所で購入が必要だったのを見落としている可能性があります。
例えば、神奈川県の運輸支局では「申請書類受付」窓口と「印紙販売」窓口が別になっていることが多く、案内を聞き逃したり見落としたまま手続きが完了してしまったケースもあります。
神奈川県での再発行手続きの流れ(例:川崎自動車検査登録事務所)
- ①窓口で「再交付申請書(OCR用紙第3号様式)」を入手・記入
- ②窓口で再交付申請を提出
- ③印紙販売窓口で350円の印紙を購入し、申請書に貼付
- ④交付窓口で新しい車検証を受け取り
このように、印紙を購入する工程を自分で行わない限り、手続きは完了しないのが本来の流れです。ただし、印紙を販売窓口で支払い済と勘違いされるなどの職員側の手違いが発生した可能性もゼロではありません。
印紙を貼っていなかった場合はどうなる?
仮に印紙代を支払わずに車検証の交付を受けていた場合、後日通知が届くこともあります。また、そのまま放置しても大きなペナルティはありませんが、制度上は手数料納付が必要です。
心配な場合は、再度運輸支局に問い合わせて「印紙代は支払い済になっているか」を確認すると安心です。
手続きのポイントと注意点
- 印紙販売所が敷地内にあるかを確認しておく
- 受付時の案内をきちんと聞き取り、わからなければその場で質問
- 手数料が必要かどうかは、事前に公式サイトか窓口に確認
- 可能であれば代理人やバイク販売店に代行を依頼するのも手
こうした対策をしておけば、再発行の手続きもスムーズに進みます。
まとめ:再発行手数料は基本350円、案内ミスもあるので確認が大切
車検証の再発行には通常350円の印紙代が必要ですが、手続きの流れや説明の誤解で「支払っていない」と感じるケースも見受けられます。心配な場合は、再発行を受けた支局に問い合わせて確認することが最も確実です。
制度の正確な理解と、落ち着いた対応で、トラブルを防ぎましょう。
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