SUZUKI Hiなどの古い2ストスクーターをレストアする際、気になるポイントはいくつかあります。ホイールのサビ転換やオイル選び、プラグ交換など、細かな部分まで気を使う必要があります。今回はこれらの問題を解決するためのポイントを解説していきます。
ホイールのサビ転換処理と塗装のポイント
ホイールに点サビが多く発生している場合、サビ転換剤を使用して黒くなった状態で塗装を行うのは一般的な手法です。サビ転換剤は鉄分と反応して黒く変化し、その上に塗料を乗せることができます。
ただし、サビ転換後の表面は通常の金属表面とは異なるため、塗装前に適切な下地処理を行うことが重要です。サビ転換した部分を軽く研磨して、塗料がしっかりと密着するようにすることをおすすめします。また、塗装の種類や作業手順によって仕上がりが異なるので、試し塗りを行うのも良い方法です。
スクーターのギアオイル選び:純正と他ブランドオイルの違い
SUZUKI Hiのサービスマニュアルには純正オイル(80ml)を使用することが記載されていますが、他のブランドのオイルを使用しても大丈夫か心配な方も多いと思います。特に、YAMAHA純正オイルやモチュールなどのオイルは、問題なく使用できる場合が多いです。
ただし、オイルの粘度や成分が異なる場合があるので、選ぶ際はその点を確認しておくことが重要です。エンジンオイル(例えば10W-40など)を使用する場合、エンジンの温度や使用条件に合った粘度を選ぶことが大切です。オイルの選択に迷った場合は、純正オイルを使用するのが一番安全です。
スクーターのプラグ選び:季節や走行条件による変更
スクーターのプラグにはBP4HS~7HSという指定があり、季節や走り方に応じて変更することが推奨されています。これは、プラグの温度範囲が広く、使用条件に合わせて最適なものを選ぶ必要があるためです。
夏場などの高温時には、より高温に耐えられるプラグを選んだほうが良い場合があります。逆に、冬場や寒冷地では、低温でも安定した火花を出せるプラグを選ぶことが推奨されます。走行スタイルや気温に合わせて、最適なプラグを選ぶことでエンジンの調子も良くなります。
レストアの際に気をつけるべきポイント
レストア作業を行う際には、部品の交換や調整だけでなく、全体的なバランスを考慮することが大切です。ホイールのサビ転換やオイル選び、プラグの選定など、すべてがバイクのパフォーマンスに影響を与えます。
また、古い2ストスクーターの場合、定期的なメンテナンスを怠るとすぐに不具合が生じることがあります。レストア後も定期的に点検を行い、必要な部分を早めに交換することが、長期間良好な状態を保つコツです。
まとめ
SUZUKI Hiのような古い2ストスクーターのレストア作業には、細かな注意が必要です。ホイールのサビ転換後の塗装、オイルの選定、プラグ交換など、それぞれの作業に対して適切な対策を講じることが、車両のパフォーマンス向上に繋がります。細かなポイントをしっかりと抑えて、スクーターを長く楽しむためのレストアを行いましょう。
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