ホンダAPE100のホイールを塗装し直す際に、塗装が重なりすぎてひび割れが生じることがあります。あなたが経験したように、塗装のやり直しには慎重さが求められます。この記事では、ホイールの塗装を落とす方法と、再塗装のポイントについて解説します。
塗装を落とす前の準備
ホイールの塗装を落とすためには、まずどのような塗料が使われているかを確認することが大切です。キャンディゴールドやクリアなど、複数の層で塗られている場合、その層ごとに異なる方法を使う必要があります。塗装を落とす際は、ホイールにダメージを与えないよう、慎重に作業を進めましょう。
まず、ホイールをしっかりと洗浄して、汚れや油分を取り除きます。その後、作業を行うための道具や材料を準備します。安全のため、ゴーグルや手袋などを装着して作業することをおすすめします。
塗装を落とす方法:ドリルの使用
ドリルを使って塗装を落とす方法は、効率的ですが慎重に行う必要があります。ドリルのジョイントには真鍮製のブラシがよく使われますが、真鍮は硬さが低いため、ホイールの表面を傷つけずに塗装だけを落とすことができます。
ただし、あまり強く押しすぎるとホイール自体に傷をつけるリスクがあるため、軽い力でゆっくりと動かすようにしましょう。ドリルを使う際は、常に均一に動かし、特に角や隅を過度に削らないように気をつけます。
溶剤の使用とその注意点
溶剤を使って塗装を落とす方法もありますが、ホイールの素材によっては溶剤がダメージを与える可能性もあるため、慎重に選ぶ必要があります。例えば、アセトンや塗料剥離剤などを使用する場合、事前にホイールの目立たない部分でテストを行い、溶剤が素材に影響を与えないか確認しましょう。
溶剤を使用する際は、必ず換気の良い場所で作業を行い、使用後はしっかりとホイールを洗浄して溶剤が残らないようにします。溶剤の使用は、手間がかかるものの、丁寧に行えば効率よく塗装を落とすことができます。
再塗装時のポイント
塗装を落とした後、ホイールの表面が滑らかで清潔であることを確認してから再塗装を始めます。再塗装時には、まずプラサフ(プライマー)を使い、下地を整えます。この段階で十分に乾燥させることが、後の仕上がりに大きな影響を与えます。
次に、下地の色が黄色に見える場合には、上から薄く塗り重ねることで色ムラを防ぐことができます。その後、本塗りを行い、最後にクリアを塗布します。クリア塗装は、艶を出すだけでなく、塗装を保護する役割も果たしますので、丁寧に仕上げましょう。
ひび割れを防ぐために
塗装後にひび割れが生じる原因としては、塗装が厚すぎる、または乾燥不良が考えられます。再塗装を行う際には、薄く塗り重ねることが重要です。特に、急いで塗装を厚く重ねると、乾燥が追いつかず、ひび割れが発生することがあります。
また、塗装を重ねる前に十分に乾燥させることも大切です。塗装と塗装の間に十分な乾燥時間を設け、乾燥が不完全なまま次の塗装を行わないようにしましょう。
まとめ
ホンダAPE100のホイールの塗装落としには、ドリルや溶剤を使用する方法がありますが、どちらも慎重に行う必要があります。ドリルで塗装を落とす場合は、真鍮製ブラシを使用してホイールを傷つけないように気をつけましょう。溶剤を使用する場合も、ホイールの素材に合ったものを選び、事前にテストを行ってから使用してください。
再塗装時には、下地作りと乾燥を十分に行い、ひび割れを防ぐために薄く塗り重ねることが重要です。これらの注意点を守ることで、綺麗で長持ちするホイールの塗装が完成します。
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